セバスティアン・アビス

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小麦の地政学 世界を動かす戦略物資

セバスティアン・アビス

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784562073832
ISBN 10 : 4562073837
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

国際戦略の専門家による世界をめぐる小麦の役割と未来について。ウクライナ戦争、気候変動から国際関係、政情不安も、小麦を抜きにして語れない。

目次 : 第1章 権力の中枢にある小麦の歴史地理学/ 第2章 小麦の地理学―生産と消費/ 第3章 小麦の地経学―貿易、物流、取引/ 第4章 世界の穀倉―覇権と競争/ 第5章 小麦需要が高まる地域―強制、依存、渇望/ 第6章 気候問題―変化のとき/ 第7章 小麦外交―継続、調整、対立/ 第8章 小麦はフランスにとっての戦略資源

【著者紹介】
セバスティアン・アビス : 地政学と国際戦略の研究で有名なフランスの国際関係戦略研究所(IRIS)の研究者。産学省庁が共同で農業と食料の未来を考える協会「クラブ・デメテール」の事務局長。また、リールのカトリック大学、Junia農業エンジニア学校で教鞭をとる。その他、多数の地政学関係の書籍を執筆し、メディアでの解説者、記事執筆。講演会も多数おこなう

児玉しおり : 神戸市外国語大学英米学科、神戸大学文学部哲学科卒業。パリ第3大学現代仏文学修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Fumitaka

    論旨は「食糧安全保障と国策」ですかね。世界的に消費される「小麦」という、世界の「食糧事情」そのもののような作物が、気候・地質・運輸・情勢といった多くの不安定な要素を有し、まさに「地政学」的な存在であることを後半部まで説明し、多国間の「食の安全保障」である小麦生産を国策として進めることで自国(フランス)の存在感をも高めていく、という結論へと至る。著者はフランスの戦略研究所の人らしくそういった論調も納得がいく。「独立性を求めるフランスは核と食糧の力を持つ義務がある」(pp. 229-30)何言ってんだ?

  • kentake

    本書では、欧米を中心に人間の生活を支える基本的食料と位置付けられる小麦の生産や消費について、過去から現代に至るまでの様々なデータを分析し、小麦が世界を動かしてきた歴史を明らかにするとともに、現代の地政学においても、重要な戦略物資である点がわかり易く解説されている。 フランス革命の背景として小麦価格の高騰が影響していたとの指摘には納得する。また、硬質小麦の大量輸出国であるカナダの不作が、イタリアのパスタの価格に影響するという点には驚くとともに、食糧生産の多くを輸入に頼る日本の脆弱性が懸念される。

  • おんだい

    @小麦の国際貿易の取引量は増加傾向にある。Aアフリカ、中東など人口が増加しつつ政治的に不安定な地域では、小麦の輸入量が多い。B国際取引市場の売り手は(著者の母国、フランスを含む)上位8か国で8割を占める(P63)Cロシアのように、ウクライナ侵略への批判を抑えるために小麦を戦略物資として外交上の武器にするろくでなしな国もある。 まあそこまではいいとして、「だからフランスは自国産の小麦の戦略的な価値をよく自覚して、世界の安定のために有効活用しなければならない、(続く)

  • 金吾庄左ェ門

    フランスあるいはヨーロッパの視点で書かれていて、日本の出番など皆目ないのですが、小麦の重要性について知る事ができました。小麦は基本的に自国で消費される食料資源であるためか、大量に生産しかつ輸出する能力のある国は限られており、その需要は年々増してきているそうです。しかもロシアのように一大輸出国であれば、経済制裁などビクともしません。小麦は食料であり兵器にもなりうるのです。ただ今後、小麦の生産を考える上で、気象変動対策や補助金がいるというのはどうかと思いました。

  • guanben

    ウクライナ戦争で注目された小麦。世界中で年間8億トンが生産されているが、その80%をロシアを含めた15カ国で賄っているという。ロシアが脅したように、小麦の輸出を締めることで一国の食糧事情も左右してしまうのだ。著者は小麦大国でもあるフランス出身。小麦の平和的で安定した提供が維持できるように世界協調が必要と説く。問題は野蛮な国にそういう論理が通じるかってこと。日本人は米を喰おう。

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