セバスチャン・ジャプリゾ

Individuals/organizations Page

Books

シンデレラの罠 新訳版 創元推理文庫

セバスチャン・ジャプリゾ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488142063
ISBN 10 : 4488142060
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

わたし、ミは、火事で大火傷を負い、顔を焼かれ皮膚移植をし一命をとりとめたが、一緒にいたドは焼死。火事の真相を知るのはわたしだけだというのに記憶を失ってしまった。わたしは本当に皆の言うように大金持ちの伯母から遺産を相続するというミなのか?死んだ娘がミで、わたしはドなのではないのか?わたしは探偵で犯人で被害者で証人なのだ。ミステリ史上燦然と輝く傑作。フランス推理小説大賞受賞作。

【著者紹介】
セバスチアン・ジャプリゾ : 『シンデレラの罠』で、フランス推理小説大賞を受賞

平岡敦 : 1955年生まれ。早稲田大学文学部卒業。中央大学大学院修了。現在中央大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ヴェネツィア

    萩尾望都の『異神』を想起させる物語。「私は探偵で犯人で被害者で証人」―たしかに他に類を見ない構想のミステリーだ。しかも、読者は読了後も確信を持つことができない。解釈の余地は何通りにも可能だからだ。作者が仕掛けたタイトルに潜む「罠」、語りの移動による「罠」。そして、我々読者はそれらに幻惑されながら、エンディングにいたるまで物語世界を堪能することになる。ただし、話法の転換については、いささか技巧的に過ぎるように思う。最初から最後まで一貫して、「私」の一人称語りに徹した描き方もあり得ただろうと思うのだ。

  • 青乃108号

    「わたし」は殺人事件の「探偵」で「証人」で「被害者」で「犯人」です。「わたし」は誰でしょう?はい。最後まで一応、読みました。解らん。初めて文庫本の解説文まで読んだ。「わたし」は「ド」なのか、はたまた「ミ」なのか?解らん。と言うかどっちでも良い。いや、どっちともとれる様に書いてある本なのでどっちでも良いのだ。確かに超絶技巧が全編に渡って繰り広げられたこの物語は、その手の物語の好きな方面にはお薦めだが、正直俺は途中から「もう、どっちでも良い」と諦めの境地に至ってしまい探求する程の読み込みは出来ませんでした。

  • サム・ミイラ

    最初は「さよならドビュッシー」みたいな話だと思っていたけど違いました。私は探偵であり証人であり被害者であり、犯人なのですってもうこうなるとこの主人公はいったい誰なのか最後まで謎はこの一点に。確かにここまで誰か分からない小説も珍しい。私なりに犯人はこの娘だと思いながら自信が持てない。違う考えも浮かび迷路に迷いこんだような気分になる実にあと引くミステリです。ただミとかドとかラという呼び名は違和感がありました。私はミですってそんな名前あるかよ!と最後までイライラ(笑)

  • 🐾Yoko Omoto🐾

    資産家である伯母の莫大な遺産を巡って画策された殺人計画。仕組まれた火事で生き残った「わたし」はどちらで、後見人のジャンヌとその計画を企てたのはどちらなのか。記憶喪失となった「わたし」が第三者から聞く過去が、「わたし」と読み手に同種の混乱を味わわせる上質のサスペンスミステリ。どこか耽美な空気を漂わせる三人の女たちに垣間見える倒錯めいた愛憎や執着は、結末に様々な憶測を呼び起こさせる。解説にある深読みも確かに面白いのだが、個人的には作者にそこまでの意図があったとは感じられず素直に本筋の結末を支持したい。

  • hit4papa

    主人公が被害者であり、加害者であり、証人であり、探偵でもあるという、一人四役を演じるミステリです。主人公その人には、悪意はない、というのがポイント。なるほど、こうすると四役を演じられるのか、とは思うものの、この目を引く一人四役という煽り文句(?)が途中でネタバレをしてしまうのは否めず。結末は、予想が付くので驚きは大きくありません。動機が何であったのか、はネタが割れるまで判然としないのですが。本作品は、おフランスらしい味わいは堪能できますね。タイトルの意味は、ラスト一頁で明らかになります。ここは、おしゃれ。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items