セオドア・ドライサー

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アメリカの悲劇(上)

セオドア・ドライサー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784763421364
ISBN 10 : 4763421360
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

アメリカ現代文学の先駆的傑作、待望の新訳!

夢を求めてアメリカ社会の中で生き抜こうとした青年‥‥。貧困と差別、性の在り方、資本家と労働者、宗教の役割、陪審制度と死刑問題、新聞の役割など、現代に繋がるアメリカ社会の断面を浮き彫りにしながら、その中に生きる人々の苦闘を描く。


(あらすじ)
第一次大戦後のアメリカ・カンザスシティ。貧しい伝道師の家庭から抜け出し、幸福な都会生活を懸命に追い求める青年クライドは、ホテルのボーイを経て裕福な伯父の会社に就職する。そこで出会った女工ロバータと恋に落ちるも、さらに社交界の令嬢ソンドラからも目をかけられ、上流社会に出入りする手がかりを得るが‥‥。

【著者紹介】
セオドア・ドライサー : 1871年、米国インディアナ州の田舎町でカトリック系ドイツ人移民の貧しい家庭に生まれる。新聞記者見習いを経てジャーナリストとして身を立てた後、1900年に小説『シスター・キャリー』を発表したが、世に認められず、挫折感から鬱病となる。雌伏10年、作家として再起を果した後は、小説のみならず、旅行記、自伝、エッセー、戯曲、社会評論など多方面で活発に執筆し、1920年代、1930年代には米国社会のオピニオンリーダーとみなされるまでになる。1945年、死去

村山淳彦 : 東京都立大学名誉教授。1944年、北海道生まれ。最終学歴は東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。國學院大學、一橋大学、東京都立大学、東洋大学で教職に就く。国際ドライサー協会顧問。おもな著訳書に『セオドア・ドライサー論―アメリカと悲劇』(南雲堂、1987年、日英友好基金アメリカ研究図書賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • fwhd8325

    この原作を映画化した「陽のあたる場所」は、私にとって生涯のトップ10に入る作品です。映画を見た時にとても感動して、当時新潮文庫にあった原作も読みました。原作も素晴らしく、久しぶりに読みたいと思っていたところ、新たな翻訳で出版されました。全く色褪せていません。とても面白いです。もちろん、展開を承知しているからかもしれませんが、翻訳も読みやすく、ぐいぐい引きつけていきます。まだ上巻なのですが、下巻も楽しみです。

  • sayan

    「働くとは自由の演技、支配の様式だ」グレーバーの言葉は本書クライドの生にその原型を見る。1920年代米国、最大の魅力はカネ、信仰が貧困を正当化。家庭では祈りと労働が一体化した閉鎖的共同体。神ではなく自分を信じたい!クライドが言う幸せは、現代の宗教2世課題に通じる。稼ぎは自立手段と同時に承認への依存、信仰から逃れようと働き、働くことで、皮肉にも貨幣と成功の宗教に縛られる。この矛盾こそ著者の冷徹なリアリズム。ファミリーロックが信仰の拘束ならジョブロックは福祉の拘束、どちらも同時代の個人の幸福を外部が支配する。

  • さやさや

    私にとっては素晴らしい小説だった。 映画「陽の当たる場所」の原作としても有名であるが、映画は表層的な表現に終始してとても観るに耐えなかった(俳優陣の演技は素晴らしかったが)。 それはこの小説が本当に表現したかった事の十分の一も伝えきれていなかったからだ。 読むに値しないと感じる人達にとっては、 金と名声に目が眩んだ色男が周囲の女性達を巻き添えにしていく、読んでいて気分が悪くなるだけの小説に思えるかもしれないが、これは読む側の受け取り方がドライサーの読者向きではなかった、これに尽きると思う。続きは下巻へ。

  • タケチョ

    神が死んだ時代に宗教心だけを教える親をもった青年の悲劇。その教えを内面化しつつも、肝心なときに欲望に負ける青年。遺産相続時の後ろめたさに端を発する、親戚からの半端な援助。階級上昇の可能性を目の前にぶら下げる偶然。自分だったら、これだけの条件に取り囲まれてもまともに生きていけます、という人だけがクライドを責めることができる。あなたは?

  • nicc

    この本の訳者の「忘れられた古典を翻訳する」を読んだ。アメリカの悲劇は手稿では第一部が三十二章、第二部が七十一章もあったのに、発行された本は大幅に削られたという。それでも長い。サミュエルのような経営者があんな経緯で若い独身男性を女性ばかりの部署につけるか? 同族として上流社会に加える気もないのに、なぜ街に連れてくる必要があったか? 学費援助でよかったのでは? とずっと気になっていた。すると、モデルとされるジレットは裕福な伯父の計らいで、オベリン大学付属の寄宿学校に入学していたことを後に知った。

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