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ISBN 10 : 4865593039
Content Description
ボサノヴァを創り、ボサノヴァを超えた至高の音楽家、ジョアン・ジルベルト。
ヴィオラォン(ギター)のバチーダ、話すような唱法、
独創的なハーモニーで、ブラジル音楽を変えた
ジョアン・ジルベルト。その愛すべき素顔とともに、
天才音楽家の実像を描きだす──
ボサノヴァの誕生と史上初の録音、
世界にボサノヴァを知らしめた名盤『ゲッツ/ジルベルト』、
伝説のカーネギーホール公演、奇跡の日本公演──
数々のレコーディングやライヴ・パフォーマンスをつぶさに辿り、
ジョアンの信頼も篤かった著者だけが知る
豊富なエピソードで織りなす評伝、待望の邦訳!
◎本文「第1章 友情」より
ポスト・ボサノヴァ世代のミュージシャン、コンポーザー、シンガーたちはみな、ジョアン・ジルベルトの〈想いあふれて〉をラジオで初めて聴いた時のことを忘れていない。エリス・レジーナは家を掃除中だった。シコ・ブアルキは雷で打たれたようになった。ジルベルト・ジル、ミルトン・ナシメント、エドゥ・ロボ、フランシス・ハイミ、マルコス・ヴァーリ、エウミール・デオダート他の若者たち全員が、彼らの人生を変えることになったあの決定的瞬間のことを記憶している。それは音楽に人生を捧げることを決めさせるほど、彼らにとって衝撃的だった。カエターノ・ヴェローゾにとっては、人生の分水嶺となった。
《著者情報》
ズーザ・オーメン・ヂ・メロ
1933年、サンパウロ生まれ。音楽ジャーナリスト、研究家、音楽プロデューサー、コンサートやフェスティヴァルの芸術監督として活動。『これがボサノヴァたちだ Eis aqui os bossa-nova』(マルチンス・フォンチス)、『時を流れる歌 A cancao no tempo』(ジャイロ・セヴェリアーノとの共著、全二巻。エヂトーラ34)、『音楽フェスティヴァルの時代 A era dos festivais』(エヂトーラ34)、『コパカバーナ Copacabana』(エヂトーラ34/エヂトーラ・セスキ)など著書多数。2020年没。
国安真奈(クニヤス マナ)
翻訳
1960年生まれ。父親の転勤に伴い、15歳で渡伯、8年半サンパウロ市で暮らす。サンパウロ大学卒(社会学)。帰国後、官公庁・企業のためのポルトガル語通訳・翻訳業に従事。ブラジル音楽のライナーノート執筆や歌詞対訳も数多く手掛ける。おもな訳書にカエターノ・ヴェローゾ『熱帯の真実』(アルテスパブリッシング、2020)、『アントニオ・カルロス・ジョビン ボサノヴァを創った男』(青土社、1999)、『ボサノヴァの歴史』(音楽之友社、2001)、『パジャマを着た神様 ボサノヴァの歴史外伝』(同、2003)、『世界の終わりを先延ばしにするためのアイディア』(中央公論新社、2022)がある。
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