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虚構の楽園

ズォン・トゥー・フォン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784795265158
ISBN 10 : 4795265151
Format
Books
Publisher
Release Date
February/1997
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
加藤栄 ,  

Content Description

旧ソ連で働くベトナム人女性ハンが回想する、故国での過酷な土地改革と家族の絆の物語。米、仏、独など各国で刊行の話題作。〈受賞情報〉日本翻訳出版文化賞(第40回)

Customer Reviews

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • takao

    ふむ

  • 暇人

    以前ヴェトナムを旅行した時に驚いたことがある。地図を読める現地人がいなかったことだ。みんないい人だったが…。本職を読んで理由が何となく分かる。地図が読める人はスパイなのだ。 閉鎖的な社会主義国家は監視社会でもある。密告が当たり前だ。彼らが当時考えていた正義を守るためには必要なことだからだ。 末端の大衆まで行き渡り、社会的な矛盾は最高潮に達する。社会主義国家とはいえお金は必要だ。ロシア語ができる人は祖国から離れていく。みんな不幸なファシズム体制それがちょっと前のヴェトナムの本当の姿だった。

  • MIKIKO

    主人公ハンは1980年代のモスクワで働く国外派遣労働者(国の債務弁済のためベトナムから旧ソ連・東欧に労働力として輸出された)。ハンの両親は50年代の土地改革で残酷に引き裂かれ、その後も親族内には禍根が残る。物語は、ハンがベトナム時代を回想しながら展開する。今ベトナム人技能実習生が日本で奴隷のように扱われている。何世代にもわたるベトナム人の苦悩に胸がしめつけられる。苦労続きのハンが、豊かそうな同年代の日本人旅行者を車窓から見て「彼らのどこが私達と違うのだろう」とつぶやくシーンは、何度読んでも泣けてくる。

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