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ISBN 10 : 4815811156
Content Description
統制的国家において科学はいかにふるまうのか。空疎なイデオロギー話法を乗り越える、厳密で普遍的な科学言語として期待されたサイバネティックス。この「自由の道具」が、数学・生物学・生理学・言語学などソ連科学界を席巻した末に、社会の科学的管理をめざして体制化していく道程をヴィヴィッドに描きだす。
目次 : 序章 言語のプリズムを通して見るソ連の科学と政治/ 1 符牒を通して見る冷戦―ソヴィエト科学の“ニュースピーク”/ 2 サイバースピーク―人間と機械のための普遍言語/ 3 「通俗的疑似科学」/ 4 サイバネティックスの叛乱/ 5 ソ連科学の「サイバネティックス化」/ 6 共産主義に奉仕するサイバネティックス/ 終章 ソヴィエトのサイバネティックス―プロメテウスかプロテウスか
【著者紹介】
スラーヴァ・ゲローヴィチ : 1963年、モスクワ生まれ。1992年、モスクワの自然科学・技術史研究所にて博士号(科学哲学)取得。その後、アメリカに渡り、1999年にMITにて博士号(科学史・科学社会学)取得。現在、MITにて科学史を講じる。本書によりWayne S.Vucinich Book Prizeを受賞
大黒岳彦 : 1961年、香川県生まれ。1991年、東京大学大学院理学系研究科博士課程単位取得退学。1992年、日本放送協会(NHK)に入局。退職後、東京大学大学院学際情報学府博士課程単位取得退学。現在、明治大学情報コミュニケーション学部教授
金山浩司 : 1979年、大阪府生まれ。2010年、東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。現在、九州大学基幹教育院准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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