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怒れ!憤れ!

ステファン・エセル

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784822248765
ISBN 10 : 4822248763
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2011
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

君は怒りをもって生きているか。93歳、元レジスタンスの闘士が、怒ることの大切さを語る。「ウォール街を占拠せよ」デモに代表される欧米の怒れる人々に火をつけた、フランスで200万部を超えるベストセラー。

【著者紹介】
ステファン・エセル : 1917年、ユダヤ人作家・翻訳家の父フランツ、画家ヘレンの下にベルリンで生まれる。一家は24年パリに移住。39年エコール・ノルマル(国立高等師範学校)に入学するが、戦争で学業を中断。41年ドゴール将軍率いる自由フランス軍に参加、防諜情報局で働く。44年3月末、密かにフランスに潜入。同年7月、ゲシュタポに逮捕され、強制収容所へ。絞首刑になる寸前、機転を利かせて切り抜け、脱走に成功。46年、外交官となり、国連の世界人権宣言起草に参加

村井章子 : 翻訳家。上智大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 新地学@児童書病発動中

    90歳を超えた元レジスタンスの闘士の厳しくも温かなメッセージ。著者のステファン・エセルはユダヤ人でナチスの強制収容所から逃げだした経験や、国連の世界人権宣言の起草に参加した経験も持っている。自分たちを押し潰そうとする国家や利益至上主義の企業とは、怒りを持って徹底的に戦うべきというのがエセルの基本的な主張だ。もちろん暴力は否定している。一番印象に残ったのは、エセルが社会的な弱者への思いやりを忘れていない点だった。彼はパレスチナの難民の救済に携わっている。読者を励まし、勇気づけてくれる良書だった。

  • ムッネニーク

    3冊目『INDIGNEZ-VOUS! 怒れ!憤れ!』(ステファン・エセル 著、村井章子 訳、2011年12月、日経BP社) 元自由フランス軍の諜報員で、戦後は外交官として世界人権宣言の起草にも携わった作家ステファン・エセルが、今を生きる若者に向けて送った檄文。 厳しい装丁だが、内容は短くシンプルなのですぐに読めてしまう。 ”怒りこそが原動力”だというのはジョン・ライドンも歌っているし、確か寺山修司も似たようなことを言っていたような気がする。 〈創造は抵抗であり、抵抗は創造である〉

  • livre_film2020

    ラ•フランス!という感じの文章。若者たちに向けて、今の社会で本当にいいのか、立ち向かえ!と主張する檄文。内容はいかにもフランスのインテリ。共和主義かつマルクス主義。本書はフランスからの見方で事実が書かれており、鵜呑みするのは少々危険。例えば、アルジェリアの独立。彼らはフランスから独立する際にフランス語を使用した。エセルは触れていないが、何たる皮肉か!独立するにあたって宗主国の言語を使わなくてはならないとは。これはフランスが「文明化」と呼んだ民族浄化の表れだ。権力の暴力に抗うのなら言語もまた然りだ。

  • 松本直哉

    原題は Indignez-vous! 。Indignation という語は尊厳(dignity) の失われた状態への怒りで、義憤とでも訳そうか。逆説めくがそれは静謐と明澄さを前提とする。人間の尊厳への洞察と回復への希望なしには成り立たないだろうから。瞬間湯沸かし器的な激昂ではなく、持続する意思。対独抵抗運動から90代の今まで怒りを持続してきた著者のように。SNSで流れてくるハッシュタグに脊髄反射で反応したような怒りばかりがあふれかえるこのごろ、SNSを閉じて、静かに考え、怒るように招かれていると思った。

  • 白義

    反ナチスのレジスタンスにして戦後は外交官、世界人権宣言の起草にも加わり、生涯を通して全ての全体主義と闘ってきた…ととにかく圧倒されるようなじいさんが、お前らはもっとこの糞みたいな世界にキレていいのだと語りかける、劇烈なアジ文。単に煽っているだけではなく、たっぷり一世紀の年月を経た一つの精神が、歴史的大河となった自由の精神史にアンガージュマンすればいいと語りかけてくる気持ちのいい本でもある。お上や世間の決めたことならとりあえず尊重すべきという漫画みたいな人間がまだ多いこの社会、今本書は必読だ

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