Product Details
ISBN 10 : 4772413049
Content Description
いかにすれば統合失調症を抱える人々に最善の治療やサービスを届けることができるか。著者らは、統合失調症が単一疾患であると証明されるにはその特質や原因について未解明のことが多いことと、脳の生理学的障害としてすべてのケースで薬物療法を適応することは決して最上ではないことがエビデンスとして知られていることに重きを置き、統合失調症の現在の概念とその治療を概説する。そのなかでも特に心理学的治療に焦点を当てているが、これは、統合失調症患者は認知や技能の多面的な障害を呈しており、薬物療法と協働するバランスのとれた心理療法が効果があるためである。また、リカバリー概念についても触れ、クライエント自身が自己の生活の意味を発見して生活を有意義に送れるように援助することの大切さを説く。統合失調症とはなにか、いかに治療されるべきか、という現在進行形の対話に明確な方向を示す一書である。
目次 : 1 解説/ 2 統合失調症の仮説とモデル/ 3 診断と治療/ 4 治療/ 5 症例スケッチ/ 6 参考図書/ 7 文献/ 8 付録:ツールと資料
【著者紹介】
スティーヴン・M.シルヴァースタイン : ニュージャージー大学、行動ヘルスケア・ロバートウッドジョンソン医学部、医科歯科大学統合失調症研究部長、2006年現在、アメリカ心理学会の重症精神疾患と気分障害特別についての先進専門治療(CAPP)の特別研究委員会次期委員長
ウィリアム・D.スポルディング : ネブラスカ・リンカーン大学心理学教授、重症精神疾患CAPP特別委員会委員長
アンソニー・A.メンディット : 州立フルトン病院治療プログラム部長およびミズーリ大学医学部精神神経科臨床准教授
貝谷久宣 : 1943年名古屋生まれ。名古屋市立大学医学卒業。マックス・プランク精神医学研究所ミュンヘン留学。岐阜大学医学部神経精神医学教室助教授。自衛隊中央病院神経科部長。現医療法人和楽会理事長。NPO法人不安・抑うつ臨床研究会代表。NPO法人東京認知行動療法アカデミー事務局長。京都府立医科大学客員教授。第3回日本認知療法学会会長。第1回日本不安障害学会会長
久保木富房 : 東京大学名誉教授、医療法人秀峰会心療内科病院楽山名誉院長。1969年東京大学医学部保健学科卒。1973年東京大学医学部医学科卒。1996年東京大学教授(医学部附属病院、心療内科)。2005年早稲田大学先端科学・健康医療融合研究機構客員教授、東京大学名誉教授、医療法人秀峰会楽山病院長。2008年医療法人秀峰会心療内科病院楽山名誉院長。日本不安障害学会理事長、日本ストレス学会元理事、日本うつ病学会元理事など。NPO法人東京認知行動療法アカデミー学院長
丹野義彦 : 1978年、東京大学文学部心理学科卒業。1985年、群馬大学大学医学系研究科修了。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。NPO法人東京認知行動療法アカデミー教務主任理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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