スティーヴン・ミルハウザー

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ナイフ投げ師 創元文芸文庫

スティーヴン・ミルハウザー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488805067
ISBN 10 : 448880506X
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

天才的な腕前を誇るナイフ投げ師が、私たちの町にやってきた。彼の名はヘンシュ。それまでいかなるナイフ投げ師も越えなかった一線を越えたことで、その名声を築き上げたのだ。公演の夜、噂に聞いたヘンシュの投げ技は、徐々に趣向をエスカレートさせ‥‥。夜の少女、自動人形、空飛ぶ絨毯――ミルハウザーの世界を闊歩するひとびとは、精密な文章によって現実から飛翔する。О・ヘンリー賞受賞作ほか、濃密にして研ぎ澄まされた十二篇を名手の翻訳で贈る。

【著者紹介】
スティーヴン・ミルハウザー : 1943年ニューヨーク生まれ。72年『エドウィン・マルハウス』でデビュー。97年に長篇『マーティン・ドレスラーの夢』でピューリッツァー賞を、98年に短篇「ナイフ投げ師」でO・ヘンリー賞を、2012年に短篇集『私たち異者は』でストーリー・プライズを受賞

柴田元幸 : 翻訳家・東京大学名誉教授。訳書にオースター『ガラスの街』、ダイベック『シカゴ育ち』、サリンジャー『ナイン・ストーリーズ』、マコーマック『雲』、ミルハウザー『夜の声』他多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • M H

    想像力はどこまで翔び、心の目はどれだけ微細な事象を捉えるのだろう。たとえそれが狂気を呼んでも。研ぎ澄まされた静寂と不穏さを湛えた表題作のほか、いずれもミルハウザーの脳内と文章力を見せつけられる贅沢な文庫本。これで創作ペースは遅くないらしくてコワイ。ともかく描写が細密なので読み手の集中力も相応に必要ではあると思う。情景を精一杯想像しながらゆっくり読み進めた。

  • 練りようかん

    12編収録。岸本訳のデビュー作が印象に残っている著者。短編集のためかより研ぎ澄まされた感触で、不安や失望の身体表現は冴え冴えとしていた。友の妻という異分子に動揺し友が新しい人物に見える「ある訪問」は、奇譚のムードに引きこまれた。カルトの徴候がみられると周りがやいのやいの言う「夜の姉妹団」、タイトルから興味を抱いた「新自動人形劇場」も、視点を変えれば物事が見えてくる話に思えて実は視点人物の心の変化が物事の見え方を変える話に思えたのが面白い。中の人は独立独歩の高みをゆく、正解を撫でてるだけじゃ調和は欠ける。

  • tokko

    ミルハウザーは先に『十三の物語』を読んでいたけれど、それよりも以前にこのような短編集を出していたことに驚き。とにかく読者の視点が登場人物のそれと近い。ほとんど間近で体験しているかのような、細かい描写が特徴的。こだわりにこだわり抜いた文体に辟易するかハマるか、読んでみないとわからないので、結局は読むことになる。それがミルハウザーだと割り切って読むしかない。

  • marty@もぶおん学

    多くの読者がそうであろうように米澤穂信氏の『栞と噓の季節』で紹介されていた「夜の姉妹団」が気になって手に取る。同作含め、何とも感想が難しい短編集。いずれも大どんでん返しの結末があるわけでも、読後感が良いわけでもない。しかし、人間が他者や娯楽へ向けるある種の期待ーポジティブな意味であれネガティブな意味であれーというものは裏切られるものだし、裏切られたその先に案外真理はあるものだ、というような寓意が込められているように思いながら読んだ。所収作の中では「ある訪問」が一番印象に残った。

  • 数奇

    昔読んだけど文庫が出たので再読。冒頭を飾る短編「ナイフ投げ師」から既に素晴らしく、「ある訪問」「夜の姉妹団」「月の光」など、現実と非現実の境目を曖昧にする、怪しさと美しさのある短編がとても良い。特に「空飛ぶ絨毯」は改めて素晴らしさに溜息が出る。小学生の夏休みに、世界が広がっていく高揚感と恐怖の感覚を美しく捉えた文章に唸らされる。しかし、後半の短編はどれも似たような手法で個人的には合わず。どれも不思議な建造物を論文調で語るものばかりで、確かに発想は面白いのだが飽きてしまい、流し読みしてしまった。

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