スタニスラス・ドゥアンヌ

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数覚とは何か? 心が数を創り、操る仕組み ハヤカワ文庫nf

スタニスラス・ドゥアンヌ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784150506124
ISBN 10 : 4150506124
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

数とは文化的に創られたものではなく、ヒトに生まれつき備わる能力=数覚が関与していた! 内なる数的処理の仕組みを解き明かす

【著者紹介】
スタニスラス・ドゥアンヌ : 1965年、フランスのルーベ生まれ。もともと数学者であったが、脳が言語と数を処理する能力の研究に惹かれ、認知心理学・神経科学に転身した。現在、パリにあるコレージュ・ド・フランスの実験認知心理学分野の教授。フランス最高峰の脳イメージング研究センターであるNeuroSpinのディレクターも務める。2014年に脳研究分野で最も名誉ある賞のThe Brain Prize(ルンドベック財団)を受賞した。また本書により優れた科学研究に贈られる賞、ジャン・ロスタン賞を受賞。現在、ドゥアンヌの著作は15カ国語以上の言語に翻訳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 原玉幸子

    言葉を話せない幼少期(や赤ん坊!)でも、又、人間以外の動物にも数覚がある、との論説ですが、実験結果が表す数字に関する感覚(=数覚)が、例えば、何気に使っている左から右が大きさの感覚と結びついている(ペルシャ語は逆!)ことや、共感覚としての数字と色味、各言語と数覚の関連)、大体を把握する等々、「あぁ成程」、「ええぇ、そうなの!」と其々が結構面白いです。将棋脳だけが分かる将棋の世界というものがあり、同じく凡人には分からない数覚が彩る数学の世界もあるのでしょう。(◎2025年・春)

  • Kooheysan

    心の中の数量の感覚=「数覚」(ある程度の数なら動物でも赤ちゃんでも把握可!)とシンボリックな数字の関係、そして、一般人に数学は耐えられるのか(今の数学に何となく置いてけぼりをくらっている…という戸惑いを持っている人は多いと思います)、という視点で読んでみました。豊富な実例と知見も興味深いです。訳出の巧さと併せて、ある程度の熱意があれば数学は得意になる(はじめに)とか、数学への情熱があれば才能はついてくる(第6章)などの優しい記述が、個人的に何とか読み通せた大きな要因でした。

  • みくに

    定期的に読みたくなる数学関係の本。今回は単位が生まれた理由と数字は宇宙にアクセスする言語。古代の天文学者達が、零の概念を持たなかった為にエリートにしか分からない古文書が誕生した件。脳の数覚のゆらぎを表す道具は天秤という話を旦那にしたら、グラフィックカードが色を出す概念と同じという話が出来たのが面白かった。 

  • けつねうろん

    日常生活に入り込みすぎて普段はあまり意識していない「数」を人間が意識する仕組みである「数覚」について、徹底的に調査・考察する本。人間が数を対数ベースで感覚的に把握しているというのは、聴覚神経が音圧を対数でエンコードしているという話とも符合して納得できるが、具体的に小さな数の違いと大きな数の違いに対する反応時間の差として示されると非常に説得力がある。日本人の計算能力の高さは日本語による数値表現の簡単さに起因しているというのも納得の事実。しかし本読みにとって頁数という数も独特な把握のされ方をしている気がする。

  • Mits

    人間が外界の情報を把握するための視覚や聴覚のような感覚として「数覚」が先天的に備わっているものらしい。 先天的なのは、見ただけで少ない数をパッとわかる能力と、沢山あるもののだいたいの数をアナログに把握する能力の二本立てで、そこにひとつひとつモノを数え上げる経験を加えることで数覚は完成するそうな。さらに九九などのように簡単な演算を言葉として憶えることで人間は暗算ができるようになる。なるほど実にしっくりとくる説明だ。 最近のfMRIによる成果も追記され、大変わかりやすい本だった。

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