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ボンベイ、マラバー・ヒルの未亡人たち 小学館文庫

スジャータ マッシー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784094067712
ISBN 10 : 409406771X
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

一九二一年、インド。ボンベイで唯一の女性弁護士パーヴィーンは女性だという理由で法廷に立てず、父親の法律事務所で事務弁護士として働いていた。ある日、父の顧客だった実業家の遺産管理のため、三人の未亡人たちが暮らす高級住宅地マラバー・ヒルの屋敷へ赴く。厳格なムスリムの彼女たちは女性居住区域に籠もり、男性との接触も許されていなかった。そして訪問の直後、屋敷で密室殺人が起きる。パーヴィーンは自身の心の傷と向き合いながら、事件解決のために奔走する。アガサ賞、メアリー・H・クラーク賞受賞、#MeToo時代の傑作歴史ミステリ!

【著者紹介】
スジャータ・マッシー : 1964年、インド人とドイツ人の両親のもと、英国に生まれる。五歳の時にアメリカに移住、ジョンズ・ホプキンズ大学で学士号を取得。新聞記者、日本での英語教師などを経て、97年に日系アメリカ人レイ・シムラを主人公に、日本を舞台にした『雪 殺人事件』でデビュー。同作はアガサ賞を受賞

林香織 : 1958年生まれ。須麻カオルの名でロマンスの翻訳も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 星落秋風五丈原

    未だ独立していなかったインド。宗主国としてイギリスがおり、その下にインドの厳しいカースト制度が存在する。更に女性は男性に服従するという意識が行き渡っており、付き添いがいなければ成人女性は外出もままならない。  そんな中でパールシー(ペルシャ)出身で父親も弁護士という開明的な環境で育ったパーヴィーンは、有力な係累を持つイギリス人女性の友人もいて、比較的自由に活動できる要素を備えた主人公だ。

  • あさうみ

    良かった…!!この本、翻訳されるのをずっと待ってた!「82年生まれ、キム・ジヨン」を彷彿させる、女性が被る差別、不利益な社会。その中で、起こる殺人事件。この渦中の女性たちの境遇、インドとイギリスの確執。問題提議と彼女たち個人の生き様が生々しくも丁寧に描き出されている秀作!小学館さんには第二巻目、ぜひ翻訳をお願いしたい!!

  • ぎすけ

    1921年のインド。ボンベイ唯一の事務弁護士、パーヴィーンは父が担当するムスリムの富豪が死亡し、3人の未亡人の遺産分配にあたり、彼女たちの意見を聞くため屋敷を訪れる。彼女たちの遺産を寄付にまわそうとしている代理人が殺され、パーヴィーンは事件を調べる。ミステリ以上に当時のインドでのムスリムの女性とパールシーというパーヴィーンの属する拝火教の女性達の不自由さ、そういうものが際立った。インドの当時の風景や食事など、なかなか興味深かった。

  • 一柳すず子

    パーヴィーンの過去が結構しんどい。こういう男女格差って本当にどこにでもあって、現在の未亡人たちの境遇にも繋がるところで、少しずつでも彼女らが生きやすい社会になって欲しい。パーヴィーンはもう少し落ち着きがあってもいいのではないか。

  • Lunta

    時代設定は100年前だが、それからインドは、あるいは日本、世界は女性の権利に関してどれだけ変わったかと考えさせられるところが秀逸。パルシーの慣習が珍しく、興味深い。

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