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最後の大君

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784120055027
ISBN 10 : 4120055027
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

舞台はハリウッドの製作現場、主人公は辣腕プロデューサー。映画界に君臨するこの男を待ち受けるのは、運命の出会い、そして悲劇の影。〈ギャツビー〉の先を目指した未完の遺作が、新しい翻訳で鮮やかに甦る。フィッツジェラルド最後の長編小説。

【著者紹介】
フランシス・スコット・フィッツジェラルド : 1896年、ミネソタ州生まれ。プリンストン大学中退後、陸軍入隊。除隊後、コピーライターを経て、1920年、処女長編『楽園のこちら側』が全米ベストセラーとなる。同年結婚したゼルダ・セイヤーとの華やかで奔放な暮らしぶりで時代の寵児ともてはやされる。数々の短編を雑誌に発表するほか、25年刊行の『グレート・ギャツビー』などの長編も高く評価されるが、世界恐慌、ゼルダの病などが生活に影を落とし、失意と困窮のうちにアルコールに溺れ、40年、心臓発作で死去

村上春樹 : 1949年生まれ。日本を代表する小説家であると同時に、アメリカ文学の優れた読み手として、カポーティ、フィッツジェラルド、カーヴァー、ペイリー、チャンドラー等の作品を手ずから翻訳し、精力的に紹介してきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    村上春樹の新しい翻訳ということで読みました。フィッツジェラルド未完の遺作なので、グレート・ギャッビー等と比べると、どうしても劣ります。翻訳もあまり村上春樹らしさが出ていない気がしました。 https://www.chuko.co.jp/tanko/2022/04/005502.html

  • NAO

    スターは、才能と夢を実現するための強い意志を持っているが、彼個人で動くというやり方は組織として動くことを優先するセシリアの父親と激しく対立する。このようなハリウッドの映画界を通して、ビッグビジネスが成長しコミュニズムが台頭する30年代の世相がよく描かれている。作品は未完だが、フィッツジェラルドは物語の概要を決めていたということで、本文のあとに概要や覚え書きが載せられていて、興味深い。完成作品を読んでみたかった。

  • 速読おやじ

    30年以上前に読んだ記憶があるが、未完の作品で中途半端で当時は全く印象に残らなかったのだが、作者のメモも含めて村上春樹の翻訳により、生き生きと蘇った感がある。未完なままが、本当に残念でならない。これから物語が急展開する、、というところで唐突に終わるのだが、メモを元に自分で物語を想像することは可能だ。続きを他の作家が書くというプランもあったようだが、それも無くなった。フィッツジェラルドの小説は自分の年齢を重ねてゆけばゆくほど、しみじみと良さが分かる様になってきた。どこが?と聞かれても簡単に答えられないけど。

  • tokko

    フィッツジェラルドの作品は読むたびに印象が変わる。だいたい1回目はあまりパッとしないんだけど、回を重ねるごとにその魅力を発見することが多い。この"Last Tycoon"もそうなるといいのだけれど。

  • 29square

    あらゆる意味での痛ましさがここにはある。 角川版で読んだのは遥か昔、当時は単なる未完の凡作と思った。 初章の見事な掴み。モノローグから機内の風景、夜明け、雲上へと映像的な展開の映えと静けさ。第二章からは逆に演出過剰ともいえる場面展開のなかで抑制された感情の痛ましさが余韻を残す。語り手の寄る辺無さも同様に痛ましい。 この小説は第5章の手紙の部分で終わっているべきだったかもしれない、けれどもそれに続く痛ましい残渣を見つめるのも、そういうこと込みの作品としてありなのかもしれない。

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