スコット・ワイデンソール

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世界を翔ける翼 渡り鳥の壮大な旅

スコット・ワイデンソール

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784759820980
ISBN 10 : 4759820981
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

鳥の渡りという、測り知れないほど長く複雑な離れ業への理解は急速に進んでいる。それでも、この壮大な旅を解き明かす科学はまだ揺籃期にある。本書では、この最先端の研究に自ら携わる鳥類学者、作家であるスコット・ワイデンソールが鳥の驚異的な飛行のあとを追い、世界各地を辿る。ベーリング海では嵐に見舞われ、地中海では銃を装備した罠猟師と遭遇する。インド北東部の辺境では、渡り鳥を狩猟していた首狩り族の末裔たちがそれを断念し、鳥類保護の歴史において前例のない成功を成し遂げているのを目撃する。気候変動による脅威が差し迫る現代において、こうした自然保護の奇跡は人類が存続するうえでかけがえのない道案内となるだろう。

目次 : 第1章 スプーニー/ 第2章 量子跳躍/ 第3章 定説は変わる/ 第4章 ビッグデータ、ビッグトラブル/ 第5章 キャリーオーバー効果/ 第6章 引き裂かれた季節/ 第7章 帰ってきたアギルーチョス/ 第8章 大陸棚の外/ 第9章 神の目を逃れる/ 第10章 エニナム―ふたつの愛

【著者紹介】
スコット・ワイデンソール : アメリカのネイチャーライター。ピュリツァー賞最終候補作のLiving on the Wingをはじめ、30冊以上の著作がある。『オーデュボン』誌の寄稿編集者、『バード・ウォッチャーズ・ダイジェスト』誌のコラムニスト。また鳥の渡りを専門にフィールド調査を行い、プロジェクト・オウルネットの共同代表、プロジェクト・スノーストームの代表を務めている。環境文学のためのオーデュボン協会賞など、多数の受賞歴があり、アメリカ鳥学会の名誉あるエレクティブ・メンバーに選ばれている

樋口広芳 : 東京大学名誉教授、慶應義塾大学訪問教授。東京大学大学院農学系研究科博士課程修了、米国ミシガン大学動物学博物館客員研究員、日本野鳥の会研究センター所長、東京大学大学院農学生命科学研究科教授などを歴任。専門は鳥類学、生態学、保全生物学。日本鳥学会元会長

岩崎晋也 : 書店員などを経て翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ykshzk(虎猫図案房)

    渡り鳥は驚異の生き物。三日三晩飛び続けて2500km移動したり(ズグロアメリカムシクイ)200日間全く着地せずに暮らしたり(アマツバメ)。人間の体の仕組みを基準として考えてはいけない。何より彼らは地球を味方につけている。人間が静かに座って食事をしているときのほうが、アマツバメがアフリカの草原の300m上空で急降下しているときよりエネルギーを使っているのだそうだ。やや学術的なことが多く全部じっくり読むと疲れてしまうが、渡り鳥の驚異の生態を知ることが出来る。人間がすべきは彼らの絶滅を少しでも食い止めること。

  • DEE

    渡り鳥ってどこで眠るのだろう?とぼんやりと考えていたが、なんのことはない。眠らないのだ。種によっては九日間、12000キロをあの小さな体で飛び続ける。脳を片側ずつ休め、脂肪どころか臓器まで変化させるという生命の凄さ。しかし広範囲で連続的に分布しているということは、どこかで天災や気候変動で環境が変われば、直ちに渡りの行程に致命的な影響が出るということ。もちろん人間も影響している。状況は一進一退でなかなか厳しいらしい。

  • とりもり

    渡り鳥の驚異的な能力にただただ感嘆。渡りに備えて不要な臓器(脳さえも)を縮小させてしまう、そして渡りの間は脳を半分ずつ、短時間だけ眠らせながら長距離をノンストップで飛行する。種の維持のためとはいえ、ここまでしなくてももっと楽な方法がありそう…。そんな鳥たちの努力が人間による生息地の環境破壊、化学物質による食物の汚染、温暖化による渡りと餌の繁殖時期のズレ、はたまた乱獲などで踏みにじられているというのが何とも哀しい。技術の進歩で渡りの神秘が解明されてきた今だからこそ、より保護されることを願うばかり。★★★★★

  • スプリント

    渡り鳥の生態を追って世界各地を旅した気分になれる。

  • スコット・ワイデンソール著の「世界を翔ける翼 渡り鳥の壮大な旅」を読み終えました。一般読者の僕が読むにはとても重かったですが、念願の読了です。数ヶ月間、飛び続けて渡りをする渡り鳥たち。そんな彼らを追って各地に赴き、その経験を最新の知見とともに忠実に著したのが本初です。渡り鳥は今、危機に瀕しています。それは生息環境の悪化、生息地の減少、密猟など人の手によって。渡り鳥と経済合理性を比較したとき、なかなか渡り鳥に軍配があがることはなく、追い詰められています。人の生活が関わってくるとなれば、問題は複雑でしょう。

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