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森に帰らなかったカラス

ジーン・ウィリス

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784198658946
ISBN 10 : 4198658943
Format
Books
Release Date
October/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
山?美紀 ,  

Content Description

1957年、ロンドン郊外の町。
11歳の少年ミックは、ある日、近所の森で、ケガをした鳥のヒナを見つけ、家に持ち帰る。
ニシコクマルガラスのそのヒナを、ミックは両親とともに手当てし、「ジャック」と名付ける。
ミックの家は駅の目の前にあり、両親がパブを営んでいる。
ジャックはミックになつき、一度は森に帰そうとしたものの、パブにいついてしまう。
パブをちらかして、ミックの母さんや、パブの従業員に嫌な顔をされたりするものの、常連客をはじめ、みんなに愛されるようになっていった。
ジャックが電車に乗ってしまい、隣の町まで運ばれてしまったり、よそのおばあさんに連れていかれてしまったり…。
そうしたちょっとした事件がおこるたびに、ミックや近所の子どもたち、パブの常連客たち皆が、ジャックを捜索し、帰ってくるたびに安堵するのだった。
ところが、ある日…?

少年と動物とのふれあいを、父親の兵士時代の心の傷をまじえつつ描く。
ロンドン動物園の元主任飼育員の少年時代の実話をもとにした、心あたたまる児童文学。

【著者紹介】
山崎美紀 : 1975年東京生まれ。国際基督教大学教養学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • やすらぎ

    少年ミック、その家族や友人、嵐で傷ついたニシコクマルガラスのジャッコの実話に基づいた物語。人間と動物との間にエピソードは多く、一つとして同じものはなく、各々の作品で愛が育まれている。特に鳥は知能が高く本能を超え、憧れの存在である。交わせない言葉が結びつき、心通わせることで少年たちを豊かにしていく。生きる世界は違うけど、ずっと一緒にいたい、その気持ちは永遠。本作には父親の戦争体験も記されている。戦後間もない時期は深い傷が癒えることなく蓋をしておくしかない状況。温かさと痛々しさ、表裏を感じ取れる印象的な作品。

  • へくとぱすかる

    育てられたカラスとのエピソードと、大戦中に父親がナチスの捕虜だったのか、という疑いとの葛藤が並行して物語が進んでいく。実話を元にした作品で、人物もカラスのジャックも実在で、在りし日のジャックの写真も掲載されているのには驚いた。1957年のイギリス・ロンドン近郊が舞台なので、まだ記憶に濃く残る戦争が、人々の暮らしにも影を落としていたのだろう。人々の生活のディテールよりも行動や考え方にイギリスらしさを読み取った。成長とともに扱いを手こずらせるジャックも、次第に愛される存在になっていく。しかし……という物語。

  • イケメンつんちゃ

    加茂さくら 御亡くなりになられました 本当に残念です 心より御悔やみ申し上げます 同じ7月16日生まれ 7月16日会でいろいろお世話になりました (そんな会はありません) ゆっくりお休みください 図書館の新作の棚にあなたはいました その時は大人の事情で借りれなかった 抑えました ふたつのストーリーが始まる 傷ついたカラスは助けだされる 懸命な看病で一つの命は救われた やんちゃな彼の冒険 翻弄されながらも 少年は神話になる 少年の父親はヒーローなのか 「きよしこの夜」 オーストリアで生まれる ニシノデイジー

  • しゃお

    怪我をしているニシコクマルガラスのヒナを連れて帰った11歳のミック。ジャックと名付けて両親と共に手当をし、両親が営むパブで人気者になったという実際にあったお話に基づいた物語。動物とのふれあいだけで無く、それを通じて描かれるのは親友のケンとの友情や、戦争により残った傷について向き合うようになる姿。単なる動物ものの児童文学ではない深い味わいがあります。表紙の躍動感あふれるイラストも素敵ですが、この場面がなんとも鮮やかだけに読み終えて眺めると切なくもなりますね。

  • りらこ

    ミックが助けたニシコクマルガラス「ジャック」を育てるなかで、ミックの心が成長していく。 命について、ミック自身がどのように思っているのか。 子どもらしく「母鴨」の命への気持ち。 「ジャック」や他の動物への気持ち。 そして、父への気持ち。 この短い物語のなかで、ミックが命に対してどう思いまた、自分以外の立場への考えが「自分軸」から抜け出して客観性を持つところまで 描き出されている。 また、家族が(父親が)戦争にどうかかわっていたのかを知ることでミックの気持ちが変化するところは圧巻だ。

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