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反乱者 エクス・リブリス

ジーナ・アポストル

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784560090787
ISBN 10 : 4560090785
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

フィリピン出身のミステリー作家兼翻訳者マグサリンは、訳あってニューヨークから帰郷し、新作小説の案を練り始める。そこへ一件のメールが届く―送信者はなんと、その小説の主人公である映画監督キアラ・ブラージだった。キアラの父親も映画監督であり、1970年代にベトナム戦争中の米軍による虐殺事件を扱った映画をフィリピンで撮影したのち失踪していた。その謎を抱えるキアラは、米軍の虐殺事件が1901年にフィリピン・サマール島のバランギガでも起きていたことを知り、その事件をみずから映画化するためにマグサリンに現地での通訳を願い出たのだ。こうして始まった二人の旅の物語に、キアラが書いた映画の脚本の主人公、1901年当時のサマール島に上陸したアメリカ人の女性写真家カッサンドラ・チェイスの物語が絡み合う。彼女が目撃するのは、米比戦争で駐屯する米軍部隊と服従を強いられる島民という、支配と被支配の構図である。マグサリンはその脚本に、実在の女戦士・フィリピン人のカシアナ・ナシオナレスを登場させる。かくして物語は、アメリカとフィリピンの視点がせめぎ合い、現代の比政権の麻薬戦争も加わって、過去と現在、現実と虚構、支配と被支配が境界を越えて交錯していく…。

【著者紹介】
ジーナ・アポストル : 1963年、フィリピン、マニラ生まれ。レイテ島で育ち、フィリピン大学ディリマン校を卒業後、米国のジョンズ・ホプキンス大学大学院で創作を学んだ。1997年のデビュー長篇『ビブリオレプシー』(Bibliolepsy、未訳)は同年の「フィリピン図書賞」を受賞。2010年刊行の長篇第二作『ライムンド・マタの革命』(The Revolution According to Raymundo Mata、未訳)も同年の「フィリピン図書賞」を受賞。2013年刊行の長篇第三作『武器商人の娘』(Gun Dealer‘s Daughter、未訳)は同年の「PEN/オープンブック賞」を受賞。2018年刊行の本書『反乱者』は最新作。現在はニューヨークのフィールドストン・スクールで教えている

藤井光訳 : 1980年大阪生まれ。北海道大学大学院文学研究科博士課程修了。東京大学文学部・人文社会系研究科現代文芸論研究室准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヘラジカ

    眩暈がするほどダイナミックで野心的な現代文学。メタフィクションということを頭に入れていても、この小説の構造を理解するには骨が折れる。どうにも取っつきにくいという人は解説を先に読むのもありかもしれない。終始作者の知性に圧倒されそうだったが、随所のユーモアと遊び心には素直に楽しませてもらえた。複雑でエネルギッシュ、しかし、スマートで美しくもある作品。世界にはとんでもない作家がたくさんいるものだ。訳者は藤井光氏なので多忙だとは思うが、翻訳を楽しみに待つ作家がまた一人増えたことが喜ばしい。

  • 川越読書旅団

    ベトナム戦争でのアメリカ軍による虐殺事件の映画化のためフィリピンを巡る翻訳者と映画監督の物語。フィリピン(2022年GDPランキング39位)文学とはいえ侮るなかれ、アメリカの政治や文化の影響力を所々に散りばめながらメタフィクショナルに展開するストーリーは・・・。読了に難儀必至!!

  • バーニング

    じっくり読む時間がなく消化不良のまま終わってしまった。フィリピン小説というのを読むのはたぶん初めてだが、あの国もやはりなかなか面倒な歴史を背負っており、そういうものに向き合うための文学があるんだなということはわかった。それが収穫と言えば収穫かな。

  • 中海

    雰囲気的には好きな感じだが、結局内容が理解できなかった。 一見賛辞、実際はディスりというぶぶ茶漬精神が良かった。 しかし50年経ってもプレスリーがアメリカの象徴のままって、歪んでるし終わってるし。 違うんだエルビス批判でないんだ。好き、陶酔、終わり、がこえーんだ。 結局なんだ、早く死んだから伝説化してるのであって、それを盲目的にしてはいそれで終わり。アメリカ偉いでしょ?ってのが気持ち悪い。そういう本?

  • isbm

    ★★☆

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