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サイロ・エフェクト 高度専門化社会の罠 文春文庫

ジリアン・テット

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784167912895
ISBN 10 : 4167912899
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

専門的な技術を扱う部署が、周囲に壁を作り「サイロ」と化す。企業全体の衰退を招く危険な罠、それは、社会が高度になるほど、深く大きくなる。先端企業ソニー、大都市ニューヨーク―人の作るあらゆる組織に付き物の罠からの脱出法はあるのか?文化人類学者の顔を持つジャーナリストが解決法を探る!

目次 : なぜ、私たちは自分たちが何も見えていないことに気がつかないのか?/ ブルームバーグ市長の特命事項/ 第1部 サイロ(人類学はサイロをあぶり出す/ ソニーのたこつぼ/ UBSはなぜ危機を理解できなかったのか?/ 経済学者たちはなぜ間違えたのか?)/ 第2部 サイロ・バスターズ(殺人予報地図の作成/ フェイスブックがソニーにならなかった理由/ 病院の専門を廃止する/ サイロを利用して儲ける/ 点と点をつなげる)

【著者紹介】
ジリアン・テット : 1967年イギリス生まれ。ケンブリッジ大学で社会人類学を専攻。タジキスタンでの学究生活を終えた後、フィナンシャル・タイムズ紙の特派員となりジャーナリストの道を歩む。2000年より同紙東京支局長、2010年から12年まで同紙アメリカ版編集長。2015年ランカスター大学より名誉博士号を授与

土方奈美訳 : 日本経済新聞記者を経て、2008年より翻訳家として独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • owlsoul

    社会が高度化するほどに我々は自身の役割を専門化する必要がある。学問や職業は細分化され、企業内の組織も部署ごとの専門業務に邁進する。しかし、専門化した部門が独自のルールや利害で動き出すと、それが全体の利益を毀損したり、大きなリスクを見逃す要因になったりする。企業内の部署間争いや学問分野の縄張り争いは、他者が理解できないほど高度に専門化した集団に起こりやすい。個人は専門の外に出て全体を見渡す機会をつくること、組織は部署ごとのインセンティブを上手にコントロールすること、それが「サイロ・エフェクト」を防ぐ鍵となる

  • たつなみそう

    面白い!サイロ(タコツボ)化はあらゆる分野で生じ、深刻な事態につながる。ソニーのデジタルウォークマンがiPodに勝てない理由、お墨付きの銀行が巨額負債、クリーブランドクリニックやフェースブックのサイロ打破の工夫など、具体的な失敗と成功がリアルに語られる。組織が巨大化すればサイロは必然である。サイロ打破には、部門の境界を柔軟に、交流促進の場作り、インセンテイブ、情報の流れ、専門部間を行き来する「文化の翻訳者」、いずれも納得できる処方箋だ。自分の分野でも同じことが起こっているが、サイロを壊すのは容易ではない。

  • スプリント

    カンパニー制を採用しても人材の流動性が保てれば効力を発揮する。経営層が事業の選択と集中しやすいなどカンパニー制のメリットはあるが、たいていはサイロ化して全体の生産性が落ちてしまう結果になる。

  • konomichi

    人類学の視点から、組織が陥るサイロ化、蛸壺化に対して警鐘を鳴らす。『インサイダー兼アウトサイダー』の視点重要。エンジニアの立場としては、ソニー、シカゴ市警、Facebookの事例が面白い。専門家の立場としては難しいけど、僕らの言葉で言うと、「顧客の目線を忘れるな』ってことなんだろう。きっと、SES等でいろんな帽子をかぶることでいろんな視点が得られる、と言うことも言えるんじゃないかな。

  • Mark X Japan

    実例は分かりやすいものとそうでないものもありました。日本人には,ソニーが最も身近なサイロの例でしょう。細分化は仕方ないですが,たこつぼにならないように参考にしていきたいです。何かのきっかで有名になりそうな一冊です。☆:4.0

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