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若冲になったアメリカ人 ジョー・d・プライス物語 小学館文庫

ジョー・d・プライス

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784094073898
ISBN 10 : 4094073892
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

若冲ブームの立役者が語る若冲と歩んだ人生

1953年24歳の時、建築家フランク・ロイド・ライトのお供で訪れたニューヨークの古美術店で伊藤若冲作品と初めて出会い、画家の名前も知らずの購入し、爾来、若冲を中心とした江戸美術の大コレクターとなり、世界一の若冲コレクションを形成する。本書は、日本での若冲再評価に先立つ、若冲発見者であるジョー・D・プライス氏が幼少期から、世界屈指の江戸美術コレクションが形成されるまでの半生をまとめた一冊。ライトのパトロンであった父の元、エンジニアであったプライス氏はどのようにして日本美術に魅了され、画家の名前も知らずに若冲作品を集め始め、やがて稀代の若冲コレクターとなったのか。生涯のパートナー、悦子夫人との出会いから、美術史家辻惟雄先生等との交友を通じての日本との関わり、2006年のト東京国立博物館での日本での里帰り展、さらには東日本大震災に心を痛め、再度東北三県で開催した展覧会等、半生を語り尽くした一冊です。残念ながら、昨年、2023年に立て続けに世を去ったプライス氏夫妻の若冲贔屓、日本贔屓の全容が理解できる一冊に、コレクションがおさまった出光美術館館長のエッセイを添えて、待望の文庫化です。

【編集担当からのおすすめ情報】
2007年に日本での大コレクション展を終えたところで、長年交友を続けてきた明治学院大学の山下裕二先生を聞き役にインタビューを敢行。日を分けて、語り尽くした半生はまさに若冲とともに歩むことが運命づけられた一冊でした。昨年、2023年にジョーさんが、そして思いも寄らぬ悦子さんまでがこの世を去られたのを受け、出光美術館館長と山下裕二先生に追悼の思いを込めた文章を書き下ろしていただき、待望の文庫化といたします。

【著者紹介】
ジョー・D.プライス : 1929年アメリカ、オクラホマ州に生まれる。53年、フランク・ロイド・ライトと訪れたニューヨークで伊藤若冲の絵と衝撃的な出会いを果たす。以来、江戸時代絵画にとりつかれて収集に励み、80年には財団「心遠館」を設立。自身のコレクションを積極的に展覧会に貸し出すなど、江戸時代日本美術のすばらしさを伝える活動を続けた。若冲の世界的コレクターとして知られ、近年の若冲再評価のきっかけをつくった。2023年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • はっせー

    「価値より好きを優先」本書は若冲コレクターのプライスさんを日本に招待して、美術史研究をしている山下さんがインタビューしたものをまとめたものになっている。お話の内容はプライスの半生から絵画についての想いを語っている!日本で伊藤若冲が再評価されるきっかけになったのは、2000年に開催された京都国立博物館の展示。その後、宇多田ヒカルさんの「SAKURAドロップス」のPVで伊藤若冲の作品を使用したりと継続的にブームが続きました。そして2006年にプライスコレクションが開催された。

  • 緋莢

    <漫然と見ているうちに、掛軸のひとつに目がとまり、そうなると気になってしかたなかった。それが若冲の『葡萄図』だったわけですが、そのときは、絵師の名前も、『葡萄図』という作品名も頭に入っていませんでしたね。 絵そのものに惹かれたのです。どういうものなのかわからないままに、ただ欲しくてたまらなかったのです。> 親交のあったフランク・ロイド・ライトがふらりと入ったマディソン街の瀬尾商店で出会った伊藤若冲の『葡萄図』に 惹かれ購入(続く

  • Francis

    彬子女王様の「赤と青のガウン」にプライスさんとの交流の事が書かれていたので続けて読んだ。江戸時代の絵師伊藤若冲の素晴らしさを世界に知らしめた絵画コレクター、ジョー&エツコ・プライス夫妻のインタビューによる回想録。オクラホマ州の実業家に生まれ、フランク・ロイド・ライトに教えを受け、ライトと一緒にたまたま訪れたニューヨークの画商で見かけた伊藤若冲の絵を手に入れたのをきっかけに有数の日本絵画のコレクターとなったプライスさんの生涯、そしてプライスさん自身の解説によるコレクションの素晴らしさを知ることが出来る。

  • 播州(markU)

    以前テレビの何かの特集でプライス邸を拝見したことをおぼろげながら思い出した。 プライス氏のほぼ一生をハイライトで振り返りつつ、美術品との出会いが対談形式で書かれている。美術に真摯な方というイメージにたがわないお方でした。正直、日本の美術品が海外に流出してしまったことは至極残念ではあるが、プライスさんが保護したおかげで真っ当な評価を得られた作品、日の目を見た作品がたくさんあるのだろうと感謝しかない。 いつか若冲の作品を見てみたいなぁ。

  • イッセイ

    江戸絵画のコレクターであるジョー・プライスさんが、半生を語り明かす。絵師の名も知らないまま、いいと思った絵を収集。後年は集めた絵を展示する美術館づくりに奔走。当時は歴史に埋もれた伊藤若冲などへの評価は低く、またスタッフとの折り合いもつかない。多くの人と絵を共有したいという思いは潰えるのか? 日本で100万人が鑑賞したプライスコレクション展にどうつながるのか? 夫妻の奮闘にエールを送りたくなる。2023年に夫妻は亡くなったと知った。プライス展で葛蛇玉の作品に圧倒された記憶は今も残っている。偉業に多謝。

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