ジョーゼフ・E・スティグリッツ

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暮らしの質を測る

ジョーゼフ・E・スティグリッツ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784322119756
ISBN 10 : 4322119751
Format
Books
Release Date
April/2012
Japan

Content Description

幸福度計測の物差しとは何か?
GDPに変わる社会の進歩を測る指標


◆2008年サルコジ・フランス大統領によって組成された、いわゆる「スティグリッツ委員会」。その報告書の全文を初の日本語訳。訳者による解題付!
◆サルコジ大統領の幸福度計測指標への思いを込めた「前文」も完全収録!
◆先進各国は国全体の量の拡大よりも、国民生活の質の向上を目指している。本書では、国富重視から民富重視への変貌過程で、超GDPという考え方が必要であることの根拠を示す。
◆成長率崇拝時代の終焉と人間の幸福度重視時代の幕開けを知らせる道標。


原題:Mismeasuring Our Lives: Why GDP Does'nt Add Up


●主要目次●
サルコジ・フランス大統領 前文
三著者序文
要 約 われわれは暮らしの測り方を間違えている
――なぜGDPの合計はあわないのか
だれのためにこの報告書がつくられたのか/なぜこの報告書が重要か/この報告書はだれによって書かれたのか/この報告書はだれに向けて書いたのか/この報告書のメッセージと勧告は何か/複雑な経済における経済業績のよりよい計測に向けて/生産から幸福度の度合いへ/次は何か


第1章 古典的なGDPの問題
1 序  論
2 推計――包括性と包括性を備える可能性の対比
3 既存の計測の枠組み内で何ができるか
GDP以外の国民経済計算の総和を強調せよ/サービス一般の計測改善/特に政府が提供するサービスの計測改善/「防衛的」支出という概念再論/所得、資産と消費は一体でとらえるべきである/家計の視点の導入/政府の現物支給を含むように家計所得を調整する/中位と平均―所得と消費と富の分配/家計による経済活動のもっと広範な計測/包括所得の分配/主要な論点と勧告


第2章 暮らしの質
序論/諸概念を用いた暮らしの質の計測/暮らしの質の主観的計測/暮らしの質をかたちづくる客観的諸特徴/健康/教育/個人的な諸活動/政治的発言権と統治/社会的つながり/環境の諸条件/個人的な身の危険/経済的安全度への脅威/横断的な諸問題/暮らしの質の不平等/暮らしの質の諸次元を結ぶつながりを評価する/暮らしの質の諸次元を横断的に合計する/主要な論点と勧告


第3章 持続可能な発展と環境
序論/これまでの研究成果/計器盤あるいは一連の指標/総合指数/環境持続可能性指数/調整GDP/過剰消費または過小投資に焦点を当てた諸指数/調整貯蓄残高(Adjusted National Savings ANS)/負荷(footprint)/環境への負荷量に関するまとめ/合意が得られる方法で、持続可能度を数量的に計測する―何が主要な難関か/何を計測したいのか/持続可能度の一つの数字への集約―それは現実的か/技術的に不確実なので、もっと混合型の手法がよい/不確実性もまた標準値である/複雑さのもう一つの源泉―地球的な次元/主要な論点と勧告
[付属論文]物理的および他の金銭的諸指標―どれを選ぶか


訳者による解題


〈著者紹介〉
ジョセフ・E・スティグリッツ
アメリカの経済学者。2001年ノーベル経済学賞受賞。2001年〜コロンビア大学で教鞭をとる。現在における最も活動的かつ影響力のある経済学者の一人。
アマティア・セン
インドの経済学者。1998年アジア初のノーベル経済学賞受賞。2004年〜ハーバード大学で教鞭をとる。
ジャンポール・フィトゥシ
フランスの経済学者。フランス経済研究所会長。フランスで最も著名な経済学者の一人。



【著者紹介】
ジョセフ・E・スティグリッツ : アメリカの経済学者。2001年ノーベル経済学賞受賞。2001年〜コロンビア大学で教鞭をとる。現在における最も活動的かつ影響力のある経済学者の一人

アマティア・セン : インドの経済学者。1998年アジア初のノーベル経済学賞受賞。2004年〜ハーバード大学で教鞭をとる

ジャンポール・フィトゥシ : フランスの経済学者。フランス経済研究所会長。フランスで最も著名な経済学者の一人

福島清彦 : 1967年一橋大学経済学部卒業。1969年同大学院経済学研究科(修士)卒業。1980年米国ブルッキングス研究所客員研究員。1983年野村総合研究所ワシントン事務所長。1991年野村総合研究所政策研究部長。1994年米国ジョンス・ホプキンス大学客員教授。1999年野村総合研究所ヨーロッパ社長。2004年日中天津大学院客員教授。2005年立教大学経済学部教授。2011年立教大学経済学部特任教授。著書『環境問題を経済から見る―なぜ日本はEUに追いつけないのか』(亜紀書房)で日経BP社から第9回日経Biz Tech賞を受賞(2009年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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  • 壱萬弐仟縁

    2009年初出。データ崇拝、統計と計算値発表の背後には、市場崇拝がある(10頁)。スティグリッツは宇沢弘文先生を評価していた。GDPへの衝撃に関する判断が資源開発に間違った決定に導くことを心配している(27頁)。本書は市民社会組織向けに書かれている(9頁)。勧告6 暮らしの質は人びとの置かれた客観的条件と、もっている能力によって決まる。人びとの健康、教育、個人的な諸活動および環境の諸条件の計測手法を改善する手だてを講じるべきである。

  • スターライト

    フランスのサルコジ大統領(当時)が、GDPに代わる経済的、環境的、社会的な指標をさぐるべく、スティグリッツらを責任者とする委員会で議論させ、その成果を知ることができる書。委員会は3つの作業グループに分かれ、GDP問題、暮らしの質、持続可能な発展と環境について議論。本書ではまずこの委員会の要旨を簡潔に述べ、続いて各テーマについてコンパクトに書かれている。素人にもわかりやすくするため数式などはないが、論を裏付ける調査やデータが省略されているせいか深みにかけるきらいがある。しかし、このテーマに関心ある人は必読。

  • K

    GDPという尺度では市場で値段がつかないものは無視されるし、今回の震災のように多くの人の生活を破壊し、こころを圧倒的に傷つける出来事があっても、「復興需要」なるもので一部の経済活動が盛んになり、GDPが伸びることもある。でも、それは違う、単にGDPがプラス成長になればいいわけじゃないでしょ、というのがこの本の考え方。 たとえばいますっごく排気ガスを出しながら目覚ましい経済成長を遂げている国があるけど、それで公害が発生して生活の質が下がるなら、そういう経済成長は真に有意義なのだろうか、と一石を投じている。

  • Sanchai

    スティグリッツ委員会の報告書。サブタイトルが示唆するような特定指標の提案はされていないが、これまでに出てきたGDPの課題、代替指標の長所、短所等を吟味して、代替指標として何が求められるか、提言は行っている。

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