軍隊なき占領 戦後日本を操った謎の男

次々と釈放されるＡ級戦犯、公職復帰する旧官僚、再興する財閥…。マッカーサーの民主化政策を百八十度転換させることになった「逆コース」はどのように仕組まれたのか？戦後日本を操った「ジャパン・ロビー」の中枢機関「アメリカ対日協議会」（ＡＣＪ）とは？政財官を結びつけ暗躍する謎の男ハリー・カーンとは何者か？オリジナル文書、公開・非公開の資料、インタビュー、日記など、事実のみが語る、戦後史の闇を暴く力作。

目次 : 第１章　謎の訪問者/ 第２章　逆コース/ 第３章　冷戦と財閥復活/ 第４章　ＯＳＳからの転身/ 第５章　岸傀儡政権/ 第６章　文化交流という占領政策/ 第７章　影の支配機構/ 第８章　アジア回帰

【著者紹介】
ジョン・Ｇ・ロバーツ : １９１３年、コネティカット州に生まれる。シカゴ大学で生物学を学んだ後、ジャーナリストに。３０年以上東京に住み、本格的調査報道に従事、日米のメディアで健筆をふるう。とくにロッキード、グラマン事件ではハリー・カーンらフィクサーの存在を明らかにして注目された

グレン・デイビス : １９４６年、テキサス州に生まれる。上智大学で修士号取得。Ｔｏｋｙｏ　Ｊｏｕｒｎａｌ、Ｔｈｅ　Ｊｏｕｒｎａｌ編集長、ＵＰＩ東京支局長などを歴任

森山尚美 : １９４７年、静岡県に生まれる。東京外国語大学を卒業。外資系企業勤務を経て翻訳家に（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）