ジョン・C・トーピー

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パスポ-トの発明 監視・シティズンシップ・国家

ジョン・C・トーピー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784588603044
ISBN 10 : 4588603043
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2008
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

国家が国民の移動手段を独占的に掌握するのに決定的な役割を果たしたパスポート。その国際的なシステムの確立過程を解説し、そこから個人のアイデンティティと国際国家システムの形成という現代的意味を問う。

【著者紹介】
ジョン・C・トーピー : 1959年生まれ。カリフォルニア大学アーヴァイン校の社会学助教授、ブリティシュ・コロンビア大学の人類学・社会学・ヨーロッパ研究学科の准教授を歴任。現在、ニューヨーク州立大学大学院の社会学教授。カリフォルニア大学バークリー校から、社会学の博士号を取得

藤川隆男 : 1959年生まれ。現在、大阪大学大学院文学研究科教授。オーストラリア研究、ホワイトネス・スタディーズなどの研究をおこなう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • パンプアップハム

    ほぼ挫折。パスポートの歴史や起源というよりは、パスポートによる近代国家の社会システム云々という感じ。大学の先生が書いた難しい本なので一般大衆向けにサクッと読めるみたいな感じではない。

  • hika

    パスポートの歴史というより、パスポートを通じた近代国民国家のシステムの確立の一側面について。フーコーの監視の議論を進展させ、国家が国民を「掌握する」システム、そこに生まれる近代的な「個人」の分析。移民や移民規制について。特にパスポート制度の確立の過程が国民国家形成の過程と密接に関連しているという著者の分析は興味深い。監訳者も指摘しているが、個別の歴史の分析には疑問点も散見されるが全体的には質の高い分析

  • wang

    移動の自由を国家が独占している。そのことはパスポートによって象徴されている。パスポートの理念的な意味を歴史を追うことで確認するのが本書。フランス革命期にコスモポリタニズムにより全ての人間に移動の自由が保障されるべきとして、パスポートに類するいかなる身分証明書類も廃棄する理想主義と、国家や地域の安全を保証するためによそ者(foreigner)が何者であるのかを明らかにするパスポートの所持を強制したい地域住民や官公署の役人の綱引きにより短期間の間にパスポート制度が揺れ動くのが興味深い。

  • takao

    ふむ

  • メルセ・ひすい

    ドイツ発で15世紀は一部のエリートにだけ発行されていた。市民は生きるのがやっとで外国なんてとんでもなかった。日本なんざ・・キリスト教は邪教として鎖国が続き、特に江戸時代は檀家制度で坊主が江戸幕府の命令で「キリシタン宗門改め」により完全な『宗門改帳』が作られており、世界でもまれな住民記録・現在で言えば住民票。キリスト教厳禁政策の効用である『宗門改帳』は世界史として極めて珍しい「人類の遺産」ともいうべき超貴重な史料である。日本はまぐれで凄い! 鎖国政策が無ければ『宗門改帳』をもとにパスポートなんかすぐ作れたね

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