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市民政府論 光文社古典新訳文庫

ジョン・ロック

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334752347
ISBN 10 : 4334752349
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2011
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

人は生まれながらにして生命・自由・財産を守る権利があり、国家の成立は、この人権を守るための人々の合意に基づく。ロックの唱えた人権、社会契約思想はのちのアメリカ独立宣言、フランス革命を支える理念となった。自由、民主主義を根源的に考えるうえで必読の書である。

目次 : 自然状態について/ 戦争状態について/ 隷属状態について/ 所有権について/ 父権について/ 政治的社会、すなわち市民社会について/ 政治的社会の発生について/ 政治的共同体と統治は何を目的とするのか/ 国家の各種形態について/ 立法権力の及ぶ範囲について/ 国家の立法権、執行権、外交権/ 権力相互の上下関係/ 君主の大権について/ 総合的に見た家父長権力(父権)、政治権力、専制権力について/ 征服について/ 簒奪について/ 専制について/ 統治の消滅について

【著者紹介】
ジョン・ロック : 1632‐1704。イギリスの哲学者・思想家。イギリス経験論の父とも呼ばれる。ウェストミンスター・スクールに進み、オックスフォード大学では修辞学、論理学、ギリシア語ほか、物理学や医学を学ぶ。その後、ギリシア語、修辞学の講師となる。有力な政治家であるシャフツベリ伯爵の知遇を得て政治の世界に身を置くが、伯爵の失脚にともない、1683年にオランダへ亡命。1689年に名誉革命で即位したメアリーとウィリアム三世一行とともにロンドンに帰り、「権利の章典」の起草に加わった

角田安正 : 1958年生まれ。防衛大学校教授。ロシア地域研究専攻。在ロシア日本国大使館専門調査員を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • molysk

    ロックは、イギリスの哲学者、政治思想家。市民政府論において、人間が生まれながらに自らの生命・自由・財産を保全する権利を持つこと、および国家の目的はこれらの権利を守ることであると主張した。17世紀後半のイギリスは、清教徒革命に続く王政復古で政情が不安定であり、背景に絶対王政への中間階級の挑戦があった。ロックの思想は社会契約を主張して、王権神授説を否定することにあった。1689年、名誉革命。権利章典に立憲君主制の礎が記された。世界でいち早く市民革命を達成したイギリスは、近代資本主義社会への一歩を踏み出した。

  • ころこ

    @「解説」で訳者は、戦後のアメリカ思想の流入と、更にノージック『アナーキー・国家・ユートピア』によって遡行的に読まれるようになったと述べています。その通り本書を先に読んで『アナ』に向かった方が、理解が上手く出来たと思います。特に『アナ』第1部は本書を意識して、自然状態から社会をつくるのに現代的に「保護協会」を挟んでいたことがより明確になるので、『アナ』を読む助けになると思います。A加藤節訳『統治二論』が手許にあるので読み比べてみると、まず、明らかに第1篇が重く、重要な『市民政府論』である第2篇に辿り着かな

  • 加納恭史

    札幌も今年は暑いので、少しボーとしたが、ゆっくり読めた。奥深いのでユーチューブも参考に吟味が必要な書物。古来プラトンの正義論や正義が侵害されて義憤は当然だとか。しかし都市国家内の正義と義憤から、複雑な要素を含む近代国家では自由・平等・財産の保障は容易ではない。古来からのキリスト世界では不法にも権利が侵害されたときは、訴えるところがなければ、神に訴え、祈る他にない。ここに人間の抵抗権の発生の意味がある。この世に司法権や訴訟の調停がなければならない。裁判所の役割が大い。近代にやっと慣習から実定法が定められた。

  • ヒロキです

    民主主義や自由主義について解説したロックの市民政府論。「やられたらやり返すことは可能」とする秩序ある自然状態から安全を求めて公共体が必要とする人間の素性から国家が出来たする理論は、しっかりと筋だった理屈を感じさせなるほどなと思わされた。当時の王権神授説について論破できるものだなと思った。またロックの罪を犯した者は獣同然とする言い分は痛快だった。非常に分かり易かった

  • Haruka Fukuhara

    岩波文庫版『統治二論』の後半部分の別訳。だいぶ違う印象を受けた。翻訳というのはやはり重要な仕事なのだな、と。

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