ジョン・ルイス・ギャディス

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大戦略論 ハヤカワ文庫

ジョン・ルイス・ギャディス

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784150505899
ISBN 10 : 4150505896
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ピュリッツァー賞を受賞した冷戦史の権威による、名門イェール大学の人気講座「グランド・ストラテジー・プログラム」のエッセンスが一冊に。ペルシャ戦争から第二次世界大戦まで、歴史の転換点における指導者の決断を通して戦略思考の本質を伝授する。孫子、マキアヴェリ、リンカーンら古今東西のビジョナリーが共有する、戦争と外交の常識とは?予測不能な現代の羅針盤となる、全リーダー必読の書。

目次 : 第1章 ダーダネルス海峡の橋―グランド・ストラテジーとは/ 第2章 アテネの長城―ペリクレスとトゥキュディデス/ 第3章 師と原則―孫子とオクタウィアヌス/ 第4章 魂と国家―アウグスティヌスとマキアヴェリ/ 第5章 回転軸としての君主―エリザベス一世とフェリペ二世/ 第6章 新世界―アメリカ建国の父たち/ 第7章 最も偉大な戦略家たち―トルストイとクラウゼヴィッツ/ 第8章 最も偉大な大統領―リンカーン/ 第9章 最後の最善の希望―ウィルソンとルーズベルト/ 第10章 アイザイア―ふたたびグランド・ストラテジーについて

【著者紹介】
ジョン・ルイス・ギャディス : イェール大学歴史学部教授、ブレイディ=ジョンソン・グランド・ストラテジー・プログラムの創設者。1941年生まれ。テキサス大学で歴史学の博士号取得。冷戦史の権威として知られ、『ロング・ピース』『歴史としての冷戦』『歴史の風景』『アメリカ外交の大戦略』『冷戦』など著書多数。イェール大学の学部生向け講義で優秀教師賞を二度受賞。2005年米国人文科学勲章を受章。2012年にGeorge F.Kennan:An American Lifeでピュリッツァー賞(評伝部門)を受賞

村井章子 : 翻訳者。上智大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    戦略論というのは戦争が多かった欧米人にとっては好みなのでしょう。様々なこの分野の歴史的人物とその著作などについて非常にわかりやすく説明されています。分厚い本ですがこの分野に興味のある方にとっては非常に楽しみな本ではないでしょうか?この本に流れる基本的なグランドストラテジーがすべてであるという気がします。最初と最後にアイザイア・バーリンの「ハリネズミと狐」の著作を引いてハリネズミ族とキツネ族の考え方を説明されています。この著作を読みたくなりました。

  • 緋莢

    イェール大学の人気講座をまとめた本。序盤に<グランド・ストラテジーを教えることは可能だろうか>というのが出てきて、<(『戦争論』の)クラウゼヴィッツによれば、歴史というものは、単独では、幾多の物語が長く一続きになったものにすぎない。だからといって役に立たないということではない。理論は歴史から抽出して構築するほかないからだ>と書かれています。この部分に本来は歴史研究家になろうとしていたものの、不本意ながら軍人として、その才能を発揮した 『銀河英雄伝説』のヤン・ウェンリーを思い浮かべました。(続く

  • CTC

    18年早川書房刊、22年同文庫。著者はピュリッツァー賞も受賞したイェール大歴史学部教授。 鶏肋。曹操が漢中攻防戦のさ中に、捨てるには惜しいが実はない状況から呟いたこの言葉を、私は常々ビジネスの場や日常会話で使いたい思いに駆られており、実際使っている人に会ったことがないので我慢しているが…本書を読みながらずっとこの言葉を想っていた(苦笑)。ホント噛み締めればね、味はあるんだけども、オカズにはならんのよね…。本書は人文学的に、否、文学的に“大戦略”を語るもの。鶏肋だから最後まで読めちゃったんだけども…。

  • あくび虫

    すごく面白かったので一気読みしてしまったのですが、これは熟読必須の本。世界史の興味深いエピソード満載で、とても読みやすくて、ほとんど小説を読む感覚です。この手の本は最初の2章くらいで出がらしになり、残りはリフレインということも多々ありますが、最後まで新鮮に楽しめるのが嬉しい。それどころか、ページが進むほどに肉付けされて、全体が立体体に浮かび上がってくるようです。壮大なタイトルに反して、一個人として響く言葉、役立ちそうな考え方満載。再読必須。

  • iwtn_

    要はバランスなんですよ、を教養とユーモアを交えた歴史的な事例を使った物語とするとこうなる感じ。「大戦略」なので戦争だけではなく政治の話も多い。孫氏も語られるが主に欧米の話になるので、そのへんの前提知識が少ない自分にはわかりにくい話ではあった。とはいえ、語り口は魅力的なので読んで損はない、かな?解説者が自身の理論と似てる、みたいな話をしているが、二項対立の統合、という話にしちゃうとだとシンプルにし過ぎかも?とは思う。原則は信じないが狐要素の大きい自分としては、ハリネズミの方位磁石を持たないとな。

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