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ヒトラーと暮らした少年

ジョン・ボイン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784751528778
ISBN 10 : 4751528777
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

7歳の少年が憧れたのは、ヒトラー総統その人だった。少年はただ信じただけだった。目の前に立つ、その人を。そして、ただ認められることだけを夢みて少年は、変わりはじめた…。パリに生まれた少年ピエロがたどる、数奇な運命の物語。

【著者紹介】
ジョン・ボイン : 1971年、アイルランドのダブリンに生まれる。トリニティ・カレッジで英文学を、イースト・アングリア大学で創作を学ぶ。『縞模様のパジャマの少年』(岩波書店)は、30ヵ国以上で翻訳出版され、マーク・ハーマン監督により映画化された

原田勝 : 1957年生まれ。東京外国語大学卒業。英語圏の児童書・YA作品の翻訳を手がける。主な訳書に、『ハーレムの闘う本屋』(第5回JBBY賞「翻訳作品の部門」受賞/あすなろ書房)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ちょろこ

    恐怖と悲しみの一冊。改めてグサっと刺さる物語を描く作家さんだと思う。7歳で孤独になった少年ピエロ。純粋な国家を造ろうとする男ヒトラーに純粋な彼は何を感じていくのか。雪だるま式に膨れ上がる恐怖が最後は一気に悲しみの塊となって転落していく様が苦しい。名前を変えられ、大切なユダヤ人の友の存在さえも封印し、ただ目の前の人に心酔し、いつしか自分は正しいと思い行くピエロには異を唱える大切な人の声さえも届かない。迎えた悲劇、全ての景色が崩れ去った時の彼の姿はただ悲しい。愚かさと虚しさはいつの世にも通ずる哀しみだと思う。

  • ゆのん

    両親を亡くし叔母に引き取られる。7歳から16才までの多感な時期にヒトラーやナチスの幹部たちがやってくる山荘で暮らすこととなる。辛い思いをしながらも心の優しかったピエロがヒトラーと戦争の強い影響力により洗脳されたかのように変わってゆく様に恐怖と驚きと憎しみを感じる。何とも言い難い読後感。

  • キムチ

    ドキュメントと思って読んだがヤングアダルトのジャンルの作品だった。標題そのまま、幼い頃の事情で孤児院から「あの」独裁者と狭い社会で共に多感な時期を過ごした少年の変容と変貌を綴っている。時は1936〜1945・・真にあの時。一番の親友と別れ、「日本語訳では語るのが物足りない?」とまで思わせる傲慢で尊大になって行く彼。仏少年ピーターがヒトラーユーゲント ペーテルになったのだ。相手の表情に恐怖が膨らみ、それが望ましいかいなすら解らないことが怖い。立場的に「武装解除された敵国軍人」として故郷に帰れたのは幸い?

  • 星落秋風五丈原

    映画「es」のもとになったスタンフォード監獄実験では、「囚人役」「看守役」に分けられた一般人たちが、ごく短期間のうちに激変。看守役が囚人役を虐待しはじめ、実験を観察していたはずの学者すらも状況にひきずられて判断力が欠如、実験を中止できなくなるという事態を引き起こした。どんなに自我が強くても、環境に引きずられずにいるのは難しい。ましてや、まだ成長の伸び幅がある少年なら、強烈な自我を持った人物に強く影響される。ましてや、その人物が大人すらも引き付けるカリスマ性がある稀有な存在であれば、影響力ははかり知れない。

  • 天の川

    怖い…。柔らかな少年の心が怪物を心酔することで変容する過程。聴覚障害のユダヤ人の親友と手話で会話していた少年がヒトラーの山荘に勤める叔母に引き取られてからの日々。少しずつ周りの声が届かなくなり、尊大になり、近しい人々を正義の名の下に次々に追い込む。幼い勘違いでは済まない。「僕は知らなかったとは絶対に言ってはいけない。それ以上に重い罪はない」すぐには心に届かなかったその言葉を抱えて彼は一歩を踏み出す。ヒトラーに限らず、戦争は正義の仮面をつけて子どもたちの柔らかな心を支配することを忘れてはいけない。

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