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金融危機はまた起こる 歴史に学ぶ資本主義

ジョン・プレンダー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784560095232
ISBN 10 : 456009523X
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

資本主義は銀行にハイジャックされてしまった。銀行とはそういう存在ではなかったはずだ。金融システムは再び崩壊するだろう。残された問題は、どれくらいの時間がかかるかだけだ。2007年の金融危機を予見した、フィナンシャル・タイムズ紙の名物コラムニストが喝破する、資本主義の過去・現在・未来。

目次 : 諸悪の根源(事実はそうではないかもしれないが…)/ アニマルスピリッツ/ 銀行家によるハイジャック/ 産業の衰退、金融の肥大/ 詭弁家、経済学者、計算者/ 貿易と死の抱擁/ 投機―消え去った羞恥心/ 債務の力学/ 金―六千年にわたるバブル/ 芸術に対する気高さ/ 税と成果の分配/ 資本主義、そのありのまま

【著者紹介】
岩本正明 : 1979年生まれ。大阪大学経済学部卒業後、時事通信社に入社。経済部を経て、ニューヨーク州立大院で経済学修士取得。通信社ブルームバーグに転じて独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 1.3manen

    2015年初出。ドイツの戯曲作家で詩人、哲学者のシラーは、同時代の政治経済が反精神主義、反審美的になる傾向を強調。1794年の『人間の美的教育について』で、功利(傍点) こそがこの時代の偉大な偶像であり、すべての権力者が敬意を表し、すべての国民が従うという(35頁)。18C末の功利主義。承服はできない。芸術批評家で社会思想家でもあるジョン・ラスキンは、美的側面と環境的側面から資本主義の影響を批判し、分業により労働者は人間らしさを失うと攻撃した。

  • ミヒャエル・安吾

    昔『資本主義対資本主義』という本で英米型の資本主義と日独型の資本主義を分けてたけど、前者は金融が力を持ち、後者は産業が力を持つ感じだった。おそらく金融危機が起きやすいのは金融が力を持ち過ぎていることだろう。確かにその方がイノベーションが起きやすいのだろうが、金融はステーキに付いてくる付け合わせのポテト程度の存在で良いと思う。

  • Masako3

    ★☆☆ フィナンシャルタイムズ紙のコラムニストによる各種金融システムの歴史を詳述した本。資本主義を見全人類の生活水準を引き上げた功労者としながらも不安定なシステムを内在するものであり、危機は繰り返されるととく。現時点で代替システムがなく、我々はこれをメンテナンスしながら維持する以外に道はない。日本では、個人主義でない思想があり社会主義の要素を持つ資本主義であり、一つの成功例と記載がある。確かに日本には経済だけでなく、隣組的な閉塞感はあるように感じる。

  • Хит@трудящиеся

    正確な題名は「資本主義 マネー、モラルと市場」。 資本主義は貧困抑制に成果を上げてきたことも事実だが、なぜか人々からの支持を得られない。こうした矛盾に様々な分野から触れつつ、現代の資本主義のモラルハザードや、利益相反に触れ、なぜ次の金融危機が避けられないのか語っている

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