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ラスト・チャイルド

ジョン・ハート

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784150018368
ISBN 10 : 4150018367
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2010
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Product Description

アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞、英国推理作家協会賞最優秀スリラー賞ダブル受賞!

失踪した妹と父の無事を信じ、少年は孤独な調査を続ける。ただひたすら家族の再生を願って。
早川書房創立65周年記念作品。
前作『川は静かに流れ』でもMWA賞最優秀長篇賞を受賞し、二作連続受賞の栄誉に輝いた。

Content Description

十三歳の少年ジョニーは、犯罪歴のある近隣の住人たちを日々監視していた。彼は、一年前に誘拐された双子の妹アリッサの行方を探しているのだ。美しい少女だった妹は何者かに連れ去られたが、警察はいまだ何の手がかりも発見できずにいた。ジョニーの父親も、娘が誘拐されてまもなく謎の失踪を遂げていた。母親は薬物に溺れるようになり、少年の家族は完全に崩壊していた。ジョニーは学校を頻繁にさぼり、昼夜を問わない危険な調査にのめり込んだ。ただひたすら、妹の無事と家族の再生を願って―英国推理作家協会賞最優秀スリラー賞受賞作。

【著者紹介】
ジョン・ハート : 1965年生まれ。ミステリ界の新帝王の呼び声高い実力派。『川は静かに流れ』でアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞。デビュー作『キングの死』は同賞最優秀新人賞にノミネートされた

東野さやか : 上智大学外国語学部英語学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kaoru

    妹の誘拐とそれに続く家庭崩壊。父は失踪し母は酒と薬物に溺れてゆくが少年ジョニーは果敢に妹を探し続ける。母に同情し魅かれる刑事ハントや地元の有力者ケンなど錯綜した人間関係のなか、魔術に傾倒するジョニーは巨体の黒人と知り合う。南部の息苦しい空気のなかで深まる謎。日本なら大騒ぎになるであろう犯罪が日常的に起きるアメリカの現状に改めて嘆息。聖書を燃やしたジョニーが最後に「奇跡」を見るところに著者の宗教観ともいうべき何かがほの見える。アメリカの残酷な一面を描いて容赦ない本作だが、ラストのわずかな救いに少し安堵した。

  • NAO

    1年前に双子の妹メリッサが失し、家庭が崩壊した13才の少年ジョニー。メリッサ失踪事件にのめり込むあまり、家庭が崩壊した刑事ハント。救いのない暗い毎日が続く中、ついに再び事件が動き始めるが、その結果明らかになった事実はジョニーとハント刑事を打ちのめす。わが子に何か起きたとき、それを知らされたとき、親としてどう対応するか。それは、なかなか難かしい問題だ。力量不足の母親としては、どうか自分にそんないやな場面が回ってきませんようにと願うしかない。

  • 白のヒメ

    治安が悪く貧困渦巻く町。父親も行方をくらまし、母親は金持ちの暴力男に酒とドラッグ漬けにされている。一年前に行方不明になった妹を探すため、13歳の少年は頼りにならない大人を当てにせず、自力で動き始めるのだった・・・。ハードボイルドな文章。13歳の少年が主人公というのもまさしくマッカーシーの小説を彷彿とさせる。非力な存在が大きな力に刃向かっていくという物語は、それだけで手に汗握るものだ。物語の根底に「人間は過ちを犯す生き物なのだ」という許しの思想が流れていて、悲惨な物語の終わりに救いがあり読後は温かい。

  • 白玉あずき

    感動した!生涯ベストミステリーのトップクラス。南部の泥川、湿地、ボスの君臨する閉鎖的社会、おなじみの背景が気もちよく読ませてくれる。どこの家も父と息子の関係が難しくて厳しい。あちらの文化での良き父であること,親であることのハードルの高さは相変わらずで、なかなか辛い物がある。未だ生活に根付く信仰と、医学的には説明のつかない「奇跡」も私の好みだった。現実に存在しそうにないひたむきで賢いジョニーや、正義と一徹が服を着ているようなハント刑事の造形も不自然さが少なく大満足。ゆっくり立ち直り、そして前へ進んで欲しい

  • chiru

    「このミス」に上がってたと思うんだけど、ミステリー色より、13才の成長譚としての面白さが強い気がした。崩壊した家庭。みんなが死んだと思ってる妹。妹を探し続ける少年。絶望と、妹に生きていてほしいという希望。「遅すぎることはない」って言うハント刑事の言葉が胸を打つ。ラストは爽快です。★4.5

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