ジョン・スタインベック

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赤い小馬 / 銀の翼で スタインベック傑作選 光文社古典新訳文庫

ジョン・スタインベック

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334104689
ISBN 10 : 4334104681
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
芹沢恵 ,  

Content Description

農家の少年が動物の生と死に向き合いながら成長していく自伝的中篇「赤い小馬」、語り手が綿摘みの一家と朝食をともにする名作「朝めし」、その他評価の高い短篇「菊」、「白いウズラ」、「蛇」、「装具(ハーネス)」、「正義の執行者」、さらに2014年に発見された幻の掌篇「銀の翼で」を本邦初訳として収録。

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • くさてる

    傑作選だけに既読のものも何作かあったけれど、どれもまさに傑作なので再読できて良かった。「赤い子馬」や「朝めし」のような30年代アメリカの空気が感じられる豊かな描写と美しさ、きれいごとで終わらない残酷さがある短編も良かったけれど、やっぱり「蛇」「装具」「白いウズラ」などの人間心理の深い部分を抉ったような作品が好き。より社会派的な「正義の執行者」「銀の翼で」も良かった。おすすめです。

  • ハッカ飴

    広いアメリカの大地を感じるような物語たちでした。解説が詳しいので作品に対する理解も深まりますが、私は単純に命の厳しさ、自然の美しさ、少年の成長、老いの哀愁などが染みてくるなと思いました。とってもよかったです。

  • ワタ

    1920年代カリフォルニア、農場の暮らしと少年ジョディの成長譚にこれほど夢中になれることに、驚かされた。西部開拓時代が終わっても、人々はまだ自給自足的な暮らしを続けており、自然は極めて身近だ。文章は簡潔でどこか観察的ながら、動物や自然の描写は詩的で美しい。読後、自分以外の誰かの人生が語られることでしか得られない余韻を感じる。

  • 鴨の入れ首

    2024年刊。図書館本です。表題作目当てに借りましたが、その作品もアメリカ社会の厳しさや哀愁を冷徹な筆致でよく表していて、とても興味深かったです。

  • ひっさん

    スタインベックの作品は、比喩や例えが巧みだと思う。内容が純粋に面白いだけでなく、人間が持つ本能的な感情を動かされる。枠にはめない、自由に解放された結末の描き方が、読後の余韻に浸ることができる。“赤い子馬”の祖父が、同じ物語を繰り返し、語りの轍にはまる様子と、うんざりしているジョディの父も想像ができて面白い。非目的論的思考や全体と部分の相互関係についての考え方も興味深い。集団は参加した個人の意思や個性を足し合わせではない。集団全体がひとつの個として、固有の特性を帯び、個人の総和をはるかに上回る威力を発揮する

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