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失われたものたちの本 創元推理文庫

ジョン・コナリー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488517069
ISBN 10 : 4488517064
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

母親を亡くして孤独に苛まれ、本の囁きが聞こえるようになった12歳のデイヴィッドは、死んだはずの母の声に導かれて幻の王国に迷い込む。赤ずきんが産んだ人狼、醜い白雪姫、子どもをさらうねじくれ男…。そこはおとぎ話の登場人物たちが蠢く、美しくも残酷な物語の世界だった。元の世界に戻るため、少年は『失われたものたちの本』を探す旅に出る。本にまつわる異世界冒険譚。

【著者紹介】
ジョン・コナリー : 1968年アイルランド生まれ。犯罪小説、ホラー、ファンタジーなどを執筆。ダブリン大学およびダブリンシティ大学で学んだ後、フリーのジャーナリストとして活動。1999年のデビュー作『死せるものすべてに』はシェイマス賞を受賞したほか、ブラム・ストーカー賞とバリー賞にノミネートされた。『失われたものたちの本』で全米図書館協会アレックス賞を、2014年に“The Caxton Private Lending Library&Book Depository”でアメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞とアンソニー賞の最優秀短編賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • シナモン

    母親を病気で亡くし父親が再婚。父親、継母、産まれたばかりの弟との新たな生活を余儀なくされたディビッド。そんなとき亡くなった母親の声に導かれ異世界へと足を踏み入れることにー。幾多の困難を乗り越え、少年から大人へ成長していく姿にうまく言えないけど何かを教えられた気がした。思ってたよりずっとダークなファンタジー。でも世界観は好き。

  • sin

    いきなり異世界に放り込まれることに慣れた身(笑)には、導入の丁寧な運びがくどくどしくて捗らない。母を亡くした少年がエヴァのシンジ君みたいに自己中で鼻につくが男の子とはこういうもの、だがしかし物語が進み出すとエロチックで残酷なホラーともまがう展開が好ましい。暗黒の塔ならぬ茨の城を目指す騎士ローランドに付き添われ少年が目覚ましく成長する様は前半ゆえの伸びしろで、経験は勇気を育てやがて人生の選択を知る。蛇足にも感じる物語のその後を経て訪れる本当の物語の結末は…

  • 翠埜もぐら

    12才の少年が母を亡くし父は涙も乾かぬうちに再婚して弟ができる、と言う出だしで子供向きファンタジーかと思ったのですががっつり大人向けでした。「おとぎ話の残酷な元話」のような登場人物や、吹き出す血しぶき空を舞う手足、ヘビーな冒険譚。赤ずきんちゃんのオオカミは猟師に殺されるのではなく王様を噛み殺し、精錬な騎士は魔女にあっさり殺される。ままならない現実世界を投影したおとぎの国で、少年が綺麗事では無い「大人」になっていくわけだけれど、現実世界に戻ってからの話はそれまでの恐怖や苦痛を昇華できるものでほっとしました。

  • N島

    宮崎駿最新作『君たちはどう生きるか』の下敷きになったと囁かれている作品。気になって読んでみたら重なる部分が多くて驚かされました。僕が『君たち〜』の関連作として挙げた『パンズラビリンス』に『千と千尋の神隠し』も加え、勝手に『現代神隠し物4選』に入れさせていただきました。子供に引き継いでいきたい物語…ではあるのですが、語り継ぐタイミングが難しい。しばらくは大人の密やかな楽しみとして、胸に秘めておくことにしようと思います。

  • 神太郎

    宮崎駿の「君たちはどう生きるか」のクレジットに書かれてた本で気になって購入。確かに影響受けてる節がある。そして、なかなかにこちらの物語はおとぎ話をベースにしながらもハードな内容。その中でディビッドが大人として少しずつ成長していく様は王道ながら良い。血なまぐさいのにジュブナイル小説っぽさはしっかりとある。子供の目線から見る大人の汚さの描き方もうまい。何より完全なハッピーエンドにせず、失われたものたちという表題に絡めたようなラスト。味わいのある読後。じわじわ効いてくる小説だなぁと思う。

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