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空へ ヤマケイ文庫

ジョン・クラカワー

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784635047517
ISBN 10 : 4635047512
Format
Books
Release Date
July/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

1996年5月10日、日本人女性第2登を果たした難波康子をはじめ6人の死者を出した遭難事故がエヴェレストで発生した。アメリカのアウトドア誌のレポーターとして、公募登山隊の実態をレポートするために参加した著者が、たまたま事故の当事者となり、生存者の証言など徹底取材のすえに著した山岳ノンフィクション。世界15カ国で出版、ベストセラーとなった。

目次 : エヴェレスト山頂 八八四八メートル/一九九六年五月十日/ インド、デーラ・ダン 六八一メートル/一八五二年/ 北インド上空 九〇〇〇メートル/一九九六年三月二十九日/ パクディン 二八〇〇メートル/一九九六年三月三十一日/ ロブジェ 四九三〇メートル/一九九六年四月八日/ エヴェレスト・ベースキャンプ 五三六〇メートル/一九九六年四月十二日/ 第一キャンプ 五九五〇メートル/一九九六年四月十三日/ 第一キャンプ 五九五〇メートル/一九九六年四月十六日/ 第二キャンプ 六五〇〇メートル/一九九六年四月二十八日/ ローツェ・フェース 七一〇〇メートル/一九九六年四月二十九日〔ほか〕

【著者紹介】
ジョン・クラカワー : 1954年生まれ。シアトル在住のアウトドア・ライター。アメリカの代表的アウトドア誌『アウトサイド』を中心に執筆活動を続ける。アラスカのデビルズ・サム単独登攀などの記録をもつクライマーでもある

海津正彦 : 1945年、東京生まれ。早稲田大学政経学部卒業。翻訳家。学生時代から登山に親しみ、ヒマラヤ、アルプスで先鋭的な登攀を行なう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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ジャーナリストというか作家にして、自身が...

投稿日:2021/07/01 (木)

ジャーナリストというか作家にして、自身がその当事者として渦中に身を置くことになった、1996年のエヴェレストでの大量遭難事故のドキュメント。紋切り型に言うことは出来るけれど、なんというか、読んでいると、なんとも不思議な気持ちにはなります。なんでまたこんなところまで行って、こんなことで死んでしまうのか、という一方で、そこまでする何があるのか、という。そう、この本は、特に後半は、死に満ちている。そして、エヴェレストで死は別段珍しいものでもないのだ、ということも思い知らされる。なんとも言いようのない本ではあるが、終わり近くに出てくるあるシェルパ族の言葉が圧倒的である。

Verdi さん | 神奈川県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • gonta19

    2018/2/16 Amazonより702円(50%Off)にてDL購入。 2019/12/2〜12/9 映画化もされた1996年5月に起こったエベレスト大量遭難の顛末を、ツアーに参加していたクラカワー氏が綴る。今年も問題になっていたが、人が多すぎて渋滞することにより、リスクが高まるのはこの頃からあったんだな。映画を見ていたので、内容は知っていたが、なんといってもイッテQ登山部の天国じじいこと、貫田宗夫さんの名前が出てきたこと。wikiみたらちゃんと書いてあった。

  • kinkin

    1996年5月に起きたエベレスト登山の遭難事故。5/10 前後で12名が亡くなった。探検家のロブ・ホール隊に同伴した著者が遭難に至るまでを書いている。当日はアメリカのエディ・フィッシャー隊や台湾、南アフリカ隊も入山していた。当時は商業登山に人気があり、金さえだせばガイドが頂上まで案内し登山させるスタイルが多かったという。登山それも8000m級の山は酸素が平地の1/3。よほど訓練や経験した者以外は普通登れないはずなのだが・・サポートするシェルパも過去から多く亡くなっている。現在はどうなっているのかな?

  • はるを@お試しアイコン実施中

    🌟🌟🌟🌟🌟。重厚でとても読み応えのある内容。劣悪な環境下でこれだけの作品を仕上げるための取材量は想像を絶する。登場人物の指の動き、呼吸一つの描写から、エベレスト全体の空気や情景描写まで。また著者が「エベレスト」という舞台で登場人物達の視点や心情を通してあらゆる場所や角度から描写しているので文字だけの平面な世界を立体的な世界へと昇華している事に成功していると思う。そりゃ、世界的なベストセラーにもなるし、全米が震撼したと思うし賛否両論巻き起こったと思う。このジョン・クラカワー氏を俺は怖いと思った。

  • ニッポニア

    聞き読み。読み応えありますね、しかしエヴェレストにはそこらじゅうに死体があるのではないか、と思うほど過酷さが滲み出ています。こうまでしてなぜ登るのか、その答えは登った人でないと見つからないのかもしれません。以下メモ。死体は凍り、朽ち果てないため誰かが処理しないと永久に残る。決断を間違えば死ぬ、常に選択し、道を切り開いている。登山隊を支える、シェルパ、という職業、民族、家族は喪失と隣り合わせ、継がない選択も増えている。自分を優先し、仲間を助けない、は正常な判断。危険がこの登山というゲームの基本的な要素。

  • goro@the_booby

    1996年5月に起きた悲惨な事故。当事者でもあったジョン・クラカワ―が書き上げた真摯な記録だと思う。他人を助ける事が自分の死を招くような状況に陥った時、果たして何が出来るのか。引き込まれこちらも息苦しくなるような読書体験でありました。公募登山隊でガイドがいる登山であっても責任は自分が負わなければならないと思う。ましてやデス・ゾーンであれば尚更だわ。生きられない場所なんだもの。まぁ歩いて行ける最高地点でもあるので挑戦する気持ちも分かるわなぁ〜。映画「エヴェレスト」のベースにもなったけど→

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