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ISBN 10 : 4480093516
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民族学が教える通り、未開人は死=殺害の禁忌と並んで性的事象を強くタブー視してきた。“死”に劣らぬ荒々しい力である“性”にそのまま従うことを拒否して、それを制約づけ規範化しようとするところに“人間的な性”がある。触れてはならない、怖ろしい、と押しとどめる力が抵抗するにもかかわらず、その抵抗をのり超えて近づこうとする欲望する次元、それこそがエロティシズムだ。禁忌をあえて破り侵犯することの魅惑。そこに生れる聖性―。三部作として構想された『呪われた部分』の第二巻。バタイユのまなざしはスリリングに、容赦なくエロティシズムの本質を暴いてゆく。
目次 : 第1部 序論/ 第2部 近親婚の禁止/ 第3部 自然における禁止の対象/ 第4部 侵犯/ 第5部 エロティシズムの歴史/ 第6部 エロティシズムの複合的諸形態/ 第7部 エピローグ
【著者紹介】
ジョルジュ・バタイユ : 1897‐1962年。フランスの思想家。美学・考古学の雑誌「ドキュマン」、佐翼政治団体“民主共産主義サークル”、“社会学研究会”などで活動。大戦中『内的体験』などを執筆。戦後、書評誌「クリティック」を中心に広範で尖鋭的な論陣を張る
湯浅博雄 : 1947年生まれ。フランス文学・思想。東京大学大学院総合文化研究科教授
中地義和 : 1952年生まれ。フランス文学。東京大学大学院人文社会系研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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