ジョセフ・e・スティグリッツ

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不平等の代償

ジョセフ・e・スティグリッツ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784198634353
ISBN 10 : 4198634351
Format
Books
Release Date
July/2012
Japan

Content Description

大衆を食いものにして、何の責任もとらず、富をむさぼる上流層。その手口は、政治・経済のルールを自分たちに都合よく作り上げ、それがすべての人々の利益になると大衆に信じ込ませるものだった。アメリカ、ヨーロッパ、そして日本で拡大しつつある「不平等」の仕組みを解き明かし、万人に報いる経済システムの構築を提言する。

目次 : 序 困窮から抜け出せないシステム/ 第1章 1%の上位が99%の下位から富を吸い上げる/ 第2章 レントシーキング経済と不平等な社会のつくり方/ 第3章 政治と私欲がゆがめた市場/ 第4章 アメリカ経済は長期低迷する/ 第5章 危機にさらされる民主主義/ 第6章 大衆の認識はどのように操作されるか/ 第7章 お金を払える人々のための“正義”/ 第8章 緊縮財政という名の神話/ 第9章 上位1%による上位1%のためのマクロ経済政策と中央銀行/ 第10章 ゆがみのない世界への指針

【著者紹介】
ジョセフ・E・スティグリッツ : 2001年「情報の経済学」を築き上げた貢献によりノーベル経済学賞受賞。1943年米国インディアナ州生まれ。エール大学はじめオックスフォード、プリンストン、スタンフォード大学で教鞭をとる。1993年クリントン政権の大統領経済諮問委員会に参加、95年より委員長に就任し、アメリカの経済政策の運営にたずさわった。97年に辞任後、世界銀行の上級副総裁兼チーフエコノミストを2000年1月まで務める。行動する経済学者として、世界を巡りながら経済の現状を取材し、市場万能の考え方を強く批判

楡井浩一 : 1951年生まれ。北海道大学卒業。英米のノンフィクション翻訳で活躍

峯村利哉 : 1965年生まれ。青山学院大学国際政治経済学部国際政治学科卒。英米の翻訳で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • えちぜんや よーた

    経済学では、売りと買いの取引利益の有効性を、認めているものの、市場はよく「失敗」します。 その「市場の失敗」を正すと期待される政府も、実はよく「失敗」します。 本書で、頻繁に登場する「レントシーキング(割当)」は、 超過利潤を発生させるため、1%に代表される政府や一部既得権益者と、 99%のふつうの市民の間に、巨大な格差を発生させます。 それでは、何を信じれば良いのか、という話になりますが、 著者のスティグリッツは、市場と政府の他に、「市民社会」という概念を登場させています。

  • Kiyoshi Utsugi

    99%に属する自分としては、切なくなりながらも、なんとか読み終えました。 途中、トーマス・ピケッティという経済学者の名前が出てきて?となりましたが、今だと殆どの人が知っているトマ・ピケティのことです。 Wikipediaで見ると「Thomas Piketty」とあるので、トーマス・ピケッティとしても間違いではないだろうし、米国で「21世紀の資本」が出版されるのは2014年のことなので、2012年だといたしかたないのかなとも思いました。 ただ、個人的には大ウケしました。

  • Miyoshi Hirotaka

    重商主義として王侯貴族の私有物だった資本主義は市民革命や産業革命を経て産業資本家のものになった。少数の独占による経済システムは、その後の社会主義革命によって多少緩和されたものの、誤った運営により社会主義が崩壊し、変質したことによりコントロールを失った。資本主義は、ついに上位1%が世界の99%を貧困にするという状態をつくりだした。多くの人が、不公平なルールの下での「公平な競争」であることに気付き始めている。諸制度の改革という平和的手段で是正できるうちにそれらを確実に実行することが大きな悲劇を回避する。

  • スパイク

    学校を卒業して社会人になったとき、いちばん驚いたのは誰もがルールを教えてくれないこと。だから失敗ばかりした。で、少しはルールが解ってきた頃、後輩達にルールを教えたかというと、そんなことはなく、こいつらまだまだ青いなって思っていい気になっていた。でも、青かったのは私のほうだった。そのルールは私を青いままで終わらせるためのルールだった。生きていくためにはルールに従わざろうえないが、せめて精神だけでもルールという枠から自由にならなければ生きている値打がない。自分に有利なルールでゲームしても面白くもなんともない。

  • さきん

    本人の努力のみで大金持ちになるのはありえないことを説明している。もちろん個別に見れば、技術の進歩、工夫によって豊かになった人もいるが、レントシーキングという形で公共物やほかの人のアイデアを独占する、食いつぶす形で金持ちになった人やそもそも資産を自由にに動かして税率の低いところにおいたり、政治を利用したり、倫理的に問題のある形で金持ちになった人もいる。そういう人を今まで主流経済学は経済人として優遇してきた。彼らは文字通りグローバルリストで国にとらわれない。さて、移動できない一般国民はどうなったであろうか?

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