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反逆の神話 新版 「反体制」はカネになる ハヤカワ文庫

ジョセフ・ヒース

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784150505806
ISBN 10 : 4150505802
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ビートニク、ヒッピー、パンク。50年代から今日まで続くカウンターカルチャーの思想は、体制への反逆を掲げながらその実、快楽と「差異」への欲望を煽ってカネを生み、資本主義を肥らせているにすぎない―実効性なき「反体制」の欺瞞を哲学×経済学の見地から暴き出すとともに、ルールや規制によって社会を具体的に変えることを追求する里程標的名著。刊行15年を総括する序文1万字を付した新版。

目次 : 第1部(カウンターカルチャーの誕生/ フロイト、カリフォルニアへ行く/ ノーマルであること/ 自分が嫌いだ、だから買いたい/ 極端な反逆)/ 第2部(制服と画一性/ 地位の追求からクールの探求へ/ コカ・コーラ化/ ありがとう、インド/ 宇宙船地球号)/ 結論/ 後記

【著者紹介】
ジョセフ・ヒース : 1967年生まれ。哲学者。トロント大学哲学部教授。同大学ムンク国際問題・公共政策大学院教授。同大学倫理学センター元所長

アンドルー・ポター : 1970年生まれ。ジャーナリスト。トロント大学で哲学の博士号を取得。「オタワ・シチズン」紙の編集長を務めた後、現在マギル大学マックスベル公共政策大学院准教授

栗原百代 : 翻訳家。1962年生。早稲田大学第一文学部哲学科卒、東京学芸大学教育学修士修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 寺の始まりさバニーガール

    反逆的なカウンターカルチャーを批判的に検証した面白い本。1度は読んでおきたい1冊だとは思う。しかし、カウンターカルチャーに穴があるからといって、同調圧力などに屈しない反逆的な気概まで無くすのは良くないと思う。ただ、本書の言う通り、なるべく正当な手順を踏んで世の中を改めていかなければならないのは確かに。

  • HANA

    我々は誰しも大衆の中の一人ではありたくないし、そのためのエコでロハスな生活には実にコストがかかる。消費主義を否定するために唱えられたカウンターカルチャー、本書はそれが如何にして消費主義の尖兵になっていったかを検証している。ブランドや制服と画一性、エキゾシズムとしての東洋等、その論じている部分は多岐に渡るが、どれも極めて挑発的で面白い。自分の中にもこういう系統というか見栄はあるので、多少心が痛いが。最近のSDGsに代表されるような、どこか上っ面だけの明るさが尊重される現代にこそ読まれるべき本かなあ。

  • 特盛

    4.5/5。カナダの哲学教授によるカウンターカルチャー的思想についての批判本。カウンターカルチャーは秩序への抵抗、反抗の抜本性やラディカルさに重きをおくが、何も解決策を生み出せずにいると辛辣だ。消費主義批判、エコロジスト、資本主義批判にも同様の陥穽が潜みうるとする。著者に対しかなり保守的な印象を受けたが、実は先進的左派との自認ポジションに少し驚いた。著者は、反抗の極端を目的化してしまうスタイルに辟易としているのだ。トランプもカウンターカルチャー的背景を持つオルタナ右翼と整理されるのは随分得心がいった。(続

  • 塩崎ツトム

    叛逆それ自体はただ単に他者との差異を拡大させて、あたらしい資本主義の市場を生み出し、だれかのしょうもない特権意識、「洗脳されてない、本当の意味で良くわかっているワタシタチ」をうみだしているに過ぎない。本当に社会を変革したいなら、地道に規制法などを制定するように、議会に働きかけるしかない。それが民主主義だし、「最後の革命などない」のだから。ところでみんな選挙行った?

  • 原玉幸子

    ヒッピー、反消費社会、学校の制服、ファストフード店、東洋文化、環境問題、グローバル資本主義批判等々、「カウンターカルチャーの反逆児」との用語での反体制文化に関する論説で、著者が、「反逆児」の流れを切り捨ててしまうのではなく、時に批判、時に擁護するフェアな姿勢が好ましいです。一つ一つの社会的事象は米国の大きなスケールで捉えていて、又、本質の洞察が鋭く深いので、さらっとは読み流せませんしその的確さに感心します。時代の流れの中で立ち止まって考えるべきではと思う時に、読んだ方がいい本です。(◎2022年・秋)

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