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ISBN 10 : 487502553X
Content Description
ルネサンス最大の幻想科学者アタナシウス・キルヒャー。その独創的で夢幻的な業績の数々は、F・イエイツからU・エーコまで、ヨーロッパ知識人たちの間に巨大な影響を与え続けている。本書は失われた叡智を求めて綴られたキルヒャーの著作群に残された奇怪な図像の紹介を通じて、その奔放な想像力の世界を、現代に再生させる試みである。
目次 : 1 失われた知識の探求―ジョスリン・ゴドウィン(遅れてきたルネサンス人/ 綺想者の生涯/ 古代神学と比較宗教)/ 2 万物遊覧―ジョスリン・ゴドウィン(ノアの方舟/ バベルの塔/ ラティウム/ 中国/ エジプトのオイディプス/ 音楽/ 普遍的魔術師/ 地下世界)/ 3 アタナシウス・キルヒャー頌(略伝と驚異博物館/ 『シナ図説』の想像力/ 三人のキルヒャリアン―キルヒャー自然学の継承)
【著者紹介】
ジョスリン・ゴドウィン : イギリス出身の音楽史家。アメリカに渡り、ニューヨーク州コルゲート大学の助教授をつとめていた。ピュタゴラス以来の音階的宇宙論への関心から、比較宗教学に接近
澁澤龍彦 : 1928年、東京に生まれる。東京大学フランス文学科を卒業後、マルキ・ド・サドの著作を日本に紹介。また「石の夢」「A・キルヒャーと遊戯機械の発明」「姉の力」などのエッセイで、キルヒャーの不可思議な世界にいち早く注目。その数多くの著作は『澁澤龍彦集成』『澁澤龍彦コレクション』(河出文庫)を中心にまとめられている。1987年没
中野美代子 : 1933年、札幌に生まれる。北海道大学文学部を卒業、現在は同大学名誉教授。専攻は中国文学
荒俣宏 : 1947年、東京に生まれる。慶応大学法学部卒業後、日魯漁業のコンピュータ・ルーム勤務を経て、著述活動に入る。幻想文学、博物学、神秘学などをテーマとして『理科系の文学誌』『大博物学時代』『本朝幻想文学縁起』『本読みまぼろし堂目録』(以上工作舎)『世界大博物図鑑』(平凡社)等、膨大な著作群がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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