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停電の夜に

ジュンパ・ラヒリ

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784105900199
ISBN 10 : 4105900196
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2000
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

蝋燭の灯の下、秘密の話を。本年度ピュリツァー賞、O・ヘンリー賞、PEN/ヘミングウェイ賞受賞。インド系女性作家による瞠目の処女短編集。

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インド系女性作家ジュンパ・ラヒリの短編集...

投稿日:2011/07/09 (土)

インド系女性作家ジュンパ・ラヒリの短編集。 アメリカでいろんな賞を受賞したということで前から気になっていた。 ラヒリは自身、幼い時にアメリカに渡った移民であるためにアウトサイダーの視点でアメリカ社会の移民生活を描いたり、両親ともインド系でありながらイギリスやアメリカで育ち、生活をしているので自分のルーツである母国(インド)においても海外で生まれたことからくる母国の言葉も状況も知らないという居場所のなさ、アイデンティティーの喪失を描き、一抹のさびしさをテーマにしている。 ストーリー・テラーとしての才能は素晴らしいが、個人的な感想としてはもっと具体的にもっとこまかく場面の描写をして欲しいと感じた。 つめが若干あまくて、現実味を欠くところがあるというか。 その点「セン夫人の家」は随分描写が具体的でこまかかった。 インド系移民からみたアメリカ社会という視点が新鮮だった。

ユローヂィヴィ さん | 大阪府 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 遥かなる想い

    インド系作家の味わい深い短編集である。 静かな語らいが 胸に染みる。 夫婦・家族の 秘密、二つの大陸への想いなどが 繊細な筆致で描かれる。 日常のさりげない出来事を 丁寧に描いている、 そんな短編集だった。

  • アン

    ラヒリの初期の作品を読み返したくなり。ロウソクを灯し夫婦間で打ち明け話をする『停電の夜に』、少女が異国の地にいる家族を想うことを知る『ピルザダさんが食事に来たころ』、新天地で職を得て結婚生活に馴染んでいく『三度目で最後の大陸』…。インドとアメリカの狭間において揺れる家族、夫婦の関係を中心とし、心の機微を多彩な視点から繊細に表現され魅力的です。日常の暮らしに迷い込む秘密やすれ違い、孤独感や寄る辺なさ。物悲しさの中に温もりが宿り、味わい深い余韻を残します。少し苦いのに、人生が愛おしくなる不思議さに惹かれて。

  • 雪うさぎ

    私は彫刻を見るときは必ず背中から見る。その人物の背負っているものが見えるような気がするからだ。ラヒリの被写体を見る角度は、平安絵巻に出てくる"吹抜屋台"という表現法に似ている。人と人との距離間を描くには最適と言われる構図だ。その視点から彼女は物理的ではなく"シンパシーを物差しとした遠近法"で描いている。心の近さだ。共感するものがあれば、心の距離はぐっと縮まり、地球の裏側の出来事も身近な出来事となるのだ。シンパシーを感じることが、国境や言葉の壁を越えて、人と人とが分かり合える第一歩になるような気がする。

  • tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。

    ☆5.0 くせがすごい!とにかく妙!何と言えば良いのだろう?ぶっきら棒?投げやり?不思議ちゃん!“どこから”の目線で語ってるんだ?俯瞰目線?いつの間にか、じわじわじわじわ、今まで感じたことのない“何か”に取り憑かれる短編集。

  • naoっぴ

    短編ひとつ読み終わるたびにひとつため息。人の心はどこに動くかわからない。そうだよねぇと感慨にふけってみたり、現実ってこうなのよと膝を打ってみたり。ありふれた日常の場面での何気ないしぐさや言葉のやりとりだけで、人の心をリアルに感じさせてくれる文章がすごい。「停電の夜に」の夫婦の感情の皮肉な違いや「ピルザダさんがー」の祈りの美しさ、「セクシー」の揺れ動く女心、「三度目で最後のー」の夫婦が馴染む感じなどとても良かった。そして「神の恵みの家」は個人的に大好き。妻のトゥインクルが奔放で輝いていて笑顔になれた。

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