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べつの言葉で 新潮クレスト・ブックス

ジュンパ・ラヒリ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784105901202
ISBN 10 : 4105901206
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「わたしにとってイタリア語は救いだった」ローマでの暮らしをイタリア語で綴るエッセイ。

子供時代から、家では両親の話すベンガル語、外では英語と、相容れない二つのことばを使い分けて育ったラヒリ。第三の言語、イタリア語と出会ってから二十余年。ついにラヒリは家族を伴いローマに移住する。初めての異国暮らしを、イタリア語と格闘しながら綴ったひたむきなエッセイ。イタリア語で書かれた掌篇二篇も付す。

ジュンパ・ラヒリ/著
Lahiri,Jhumpa

1967年、ロンドン生まれ。両親ともカルカッタ出身のベンガル人。幼少時に渡米し、ロードアイランド州で育つ。大学・大学院を経て、1999年「病気の通訳」でO・ヘンリー賞受賞。同作収録のデビュー短篇集『停電の夜に』でニューヨーカー新人賞、ピュリツァー賞ほか独占。2003年、第一長篇『その名にちなんで』発表。2008年刊行の『見知らぬ場所』でフランク・オコナー国際短篇賞を受賞。2013年、長篇小説『低地』発表。『べつの言葉で』は夫と二人の息子とともに移住したローマで、イタリア語で書かれた初のエッセイ集。(新潮社HPより)

【著者紹介】
ジュンパ・ラヒリ : 1967年、ロンドン生まれ。両親ともカルカッタ出身のベンガル人。幼少時に渡米し、ロードアイランド州で育つ。大学・大学院を経て、99年「病気の通訳」でO・ヘンリー賞受賞。同作収録のデビュー短篇集『停電の夜に』でニューヨーカー新人賞、ピュリツァー賞ほか独占。08年刊行の『見知らぬ場所』でフランク・オコナー国際短篇賞を受賞

中嶋浩郎 : 1951年、松本生まれ。東京大学教育学部卒業。フィレンツェ大学留学。フィレンツェ大学講師を経て現在広島在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    ジュンパ・ラヒリさんがイタリア語に魅せられ、移住してからの言葉との繋がりを綴ったエッセー。自分が使っている言葉以外に素敵な言葉を見つけるという試みはとても粋である。素敵な言葉を書き留めるものの大体は忘れている事は本当にあるある過ぎて(笑)しかし、「壁」は見た目に対する思い込みに外国人のお客様と接している時の我を省みる事にもなる。イタリア人に見えるがイタリア語はコミュニケーションのために話しているだけの夫とイタリア語を愛しているが、見かけから決してイタリア語圏に属す事は出来ないラヒリさんの悲しみが突き刺さる

  • 優希

    ローマでの暮らしをイタリア語でつづったエッセイの日本語訳になります。子供時代からベンガル語と英語の2カ国語を使っていたラヒリが出会ったイタリア語という第3の言語。ベンガル語と英語に対して悩んでいたからこそ、イタリア語は彼女にとって救いだったのでしょう。言葉は常に無限の可能性を秘めています。ラヒリが大好きだと思える言語に出会えたことの喜びをしみじみと噛み締めました。

  • どんぐり

    「新しい言語で自分を表現したい」という著者が初めてイタリア語で書いたエッセイ20篇と小説2篇。母語をベンガル語、英語を第一言語とする米国のピューリッツアー賞受賞作家がイタリア語に恋してローマに移住した。出発の6か月前、準備として英語の本を読まない、イタリア語の本だけを読む決心をする。到着から1週間後、今度はイタリア語で日記を書き、言語を変える。イタリア語を書くことによって言葉の巡礼者となった作家は、「わたしはわたしの言葉になり、言葉はわたしになる」。これもまた言葉のもつすぐれたエッセイだ。

  • 雪うさぎ

    自分は一体何者なのか。多民族国家アメリカで育ち、ベンガル語と英語を使い分けなければならない生活の中で、ラヒリはアイデンティティの喪失感みたいなものを感じていたのだと思う。愛すべきイタリア語との出会いで道が開ける。イタリアに居場所を求め、イタリア語を拾い集める毎日の生活の中に、彼女なりのアイデンティティを見出そうとしているのではないか。言葉は人とを隔てる壁であり海でもある。しかし人とを繋ぐ橋でもあるのだ。だがその言葉ですら額縁に過ぎない。重要なのはそこに描かれているもの。彼女自身そのものだと思う。

  • bianca

    “語学習得への道”的な本は何冊も読んだが、この本で綴られるラヒリの一言一言は、何故こんなにしんしんと心に降り積もるのだろう。イタリア語に一方的な恋をしてしまった彼女。元々何処にも属していないという、不安定なアイデンティティに、押し付けられた言語(ベンガル語・英語)。イタリアに移住してからも見た目、という観点からの疎外感。集めても集めても霧散していく無数の言葉。自分が他言語を学んでいるのとは、次元も違うし、繊細な感情も全く異なるのだが、掴めそうで掴めない一進一退の心境が美しくも苦しい言葉で表され、共感・感嘆

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