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意識はいつ生まれるのか -脳の謎に挑む統合情報理論

ジュリオ・トノーニ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784750514505
ISBN 10 : 4750514500
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

NHKスペシャル『立花隆 臨死体験』出演の天才脳科学者が意識の秘密に迫るサイエンス・エンターテイメント、待望の邦訳!

立花隆氏推薦!
「意識が脳科学最大のナゾだった。それは万人にいつでもあるのに、その正体がわからない。そのナゾをついに解いたトノーニの『φ』(ファイ)理論が今世界を席巻している!」
脳は意識を生み出すが、コンピューターは意識を生み出さない。では両者の違いはどこにあるのか。クリストフ・コッホが「意識に関して唯一、真に有望な基礎理論」と評した、意識の謎を解明するトノーニの「統合情報理論」を紹介。わくわくするようなエピソード満載でわかりやすく語られる脳科学の最先端!
【本書が挑む脳科学最前線の脅威の事例】
・脳幹に傷を負い植物状態に見えるロックトイン症候群患者(映画「潜水服は蝶の夢を見るか」の主人公)。彼らの意識の有無はどう診断すればいいのか?

・麻酔薬を投与するとなぜ意識が失われるのか?
 麻酔時に意識が醒めてしまうとどうなるのか(1000人に1人はそうなる)

・右脳と左脳をつなぐ脳梁を切断する(スプリットブレイン。てんかん治療で行われることがある)と、1つの脳のなかに意識が2つ生まれる!?

ジュリオ・トノーニ
精神科医、神経科学者。ウィスコンシン大学精神医学科教授。睡眠と意識についての世界的権威。著書に、Phi: A Voyage from the Brain to the Soul.(Random House LLC, 2012)、A Universe of Consciousness: How Matter Becomes Imagination.(ジェラルド・エーデルマンとの共著、Basic Books,2000)などがある。

マルチェッロ・マッスィミーニ
医師、神経生理学者。ミラノ大学教員、リエージュ大学昏睡研究グループ客員教授。カナダおよびウィスコンシン大学で研究を行う。

花本 知子
東京外国語大学大学院地域文化研究科博士課程修了。京都外国語大学准教授。2009年度、2011年度、2014年度NHKラジオ「まいにちイタリア語」講師。著書に、『アントニオ・タブッキ 反復の詩学』(春風社)、『留学とホームステイのイタリア語』(白水社)、共訳書に、アントニオ・タブッキ『他人まかせの自伝』(岩波書店)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。

【著者紹介】
マルチェッロ・マッスィミーニ : 医師、神経生理学者。ミラノ大学で教鞭をとる。リエージュ大学昏睡研究グループ客員教授。カナダおよびウィスコンシン大学で研究を行う。『サイエンス』『ネイチャー』『PNAS』『ブレイン』といった重要な国際学術雑誌に、睡眠と意識にかんする論文を発表している

ジュリオ・トノーニ : 医師、精神科医。ウィスコンシン大学精神医学科教授。ニューヨークとサンディエゴで研究活動に従事。睡眠と意識にかんする世界的権威。トノーニの唱える「統合情報理論」は、意識経験のありようを神経科学の立場から解く唯一の十全な理論として評価されている。学術論文多数

花本知子 : 東京外国語大学大学院地域文化研究科博士課程修了。京都外国語大学准教授。2009年度、2011年度、2014年度NHKラジオ「まいにちイタリア語」講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    星野さんのコミック「レインマン」を読んでいて脳の話について統合情報理論というものがどのようにかかわっているのかを知りたくなり読んでみました。意識論というとどちらかというと哲学的な観点のものが多いように感じましたが、これはサイエンスの領域で、人間の脳とコンピュータについての違いの分析から始めます。最初の方に出てくるゾンビについての分析が楽しめました。哲学的ゾンビ、デジタル・ゾンビ、頭蓋骨の中のゾンビの分析です。

  • まーくん

    意識高い系の人とはあまり関わらんように生きてきたが、”意識”に興味がないわけではない。「自分はどうして自分なのか?」ということは常々気になっている。本著は生理学の立場から謎に迫る。意識は大脳の視床ー皮質系に神経細胞のネットワークとして存在する。それが無数の可能性の選択肢に支えられ、情報の統合により単一のものとして感じられる状態を創り出している。”意識を生み出す基盤は、おびただしい数の異なる状態を区別できる、統合された存在。ある身体システムが情報を統合できるなら、そのシステムには意識がある。”と結論する。

  • パフちゃん@かのん変更

    距離や重心を考えなくても歩けたり、弾けるようになったピアノ曲は意識しなくても指が勝手に弾いてくれたりするのは小脳の働き。小脳には意識がない。深く眠っていたり麻酔をかけて意識がない時も脳の解剖学的構造には変化がない。TMS脳波計で電気反応の広がりと複雑さをミリ秒単位で計測して調べる。夢を見ないで眠っているとき、カリウムの流れが変わり情報の統合が行われなくなり意識が消える。ロックトイン症候群では体が完全に麻痺しているが意識はしっかりとある。TMSで昏睡から覚めつつある脳の状態を把握できる。まだまだ難しい。

  • 明智紫苑

    私は昔、ある清掃会社で働いていた。それで、北大医学部の解剖室の掃除という仕事があったのだが、私は脳のホルマリン漬けに対して「畏怖」と呼ぶべき感覚があった。スプラッター映画的な気持ち悪さだけではない、「畏怖」。脳の提供者は、かつては一人の人間として生きていた。生きた人間の意識を宿している(いた)もの。それゆえの「畏怖」だ。

  • ころこ

    論点は「心脳問題」のようです。5章を蝶番にして問いと答えを対照にしている構成と、日常的な言葉を用いていることは好感が持てます。しかし、何が回答として提示されているのか正直良く分かりませんでした。外的で科学的な認識と測定があったとして、その外的なものが人間の内的に生じる「意識」と呼ばれるものであることとの間を蝶番でつないでほしいというのが「心脳問題」のはずですが…恐らく本書は「意識」とはという問いを取り違えています。(こちらが取り違えているのかも知れませんが、とすると「心脳問題」でも無いことになります)

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