世界の可能性

世界をつくりなおすために。その思想史的軌跡と核心を、対話の中で鮮やかに照射する―私たちの思考を新たな地平へ押しひろげる、ナンシーによるナンシー哲学入門。少年期の読書体験から芽吹き、意味、共同体、政治、宗教、芸術へと枝葉を伸ばした思索が、やがて世界の輪郭を描き出す。

目次 : 第一章　修業時代/ 第二章　世界/ 第三章　共同体/ 第四章　人民と民主主義/ 第五章　政治的情動/ 第六章　政治と宗教/ 第七章　「芸術」を求めて/ 第八章　現在、現前性/ 第九章　ニヒリズム、あるいは喜び

【著者紹介】
ジャン＝リュック・ナンシー : １９４０年、フランスのボルドーに生まれ、２０２１年、ストラスブールで没する。哲学者。ストラスブール・マルク・ブロック大学等で教鞭をとった

伊藤潤一郎 : １９８９年、千葉県に生まれる。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。現在、新潟県立大学講師。専攻、フランス哲学、脱構築思想

吉松覚 : １９８７年、宮城県に生まれる。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。現在、帝京大学講師。専攻、フランス思想、哲学

松田智裕 : １９８６年、鹿児島県に生まれる。立命館大学大学院文学研究科人文学専攻博士後期課程修了。現在、岩手県立大学講師。専攻、フランス哲学（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）