ジャン=バティスト・マレ

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人類の都 なぜ「理想都市」は闇に葬られたのか

ジャン=バティスト・マレ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784140819784
ISBN 10 : 4140819782
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

20世紀初頭、世界が熱狂した壮大な首都構想。その真実は平和の実現か、恐怖の支配か

科学、通信技術、芸術、スポーツなどあらゆる叡智をひとつの都市に集結させる――斬新な〈世界の首都〉構想が立てられた。目的は技術革新を通した世界平和。考案者は彫刻家のヘンドリックと義姉で名家出身のオリヴィア。政治家や芸術家をはじめ計画は世界中で熱狂的に支持されたが、構想から30年を経たのち夢と潰えた。だがその裏ではムッソリーニ、ヒトラーら独裁者たちが強い関心を示していた。ユートピア思想から始まったはずが、なぜファシズムに利用されることになったのか。計画に人生を捧げた考案者の姿を通して、幻の理想都市の謎に迫る歴史ノンフィクション。

【著者紹介】
ジャン=バティスト・マレ : ル・モンド・ディプロマティーク、シャルリー・エブドなど多くの有力メディアに寄稿する新進気鋭のジャーナリスト。2017年刊行『トマト缶の黒い真実』(太田出版)はグローバル経済の衝撃的な実態を暴き、イタリアで出版停止となった一方、フランスの権威あるジャーナリズム賞「アルベール・ロンドル賞」の2018年書籍部門賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • やまけん

    積読チャンネルで紹介され、気になって購入した。 サブタイトルにもあるが、フランス国王やムッソリーニからも賛同を得られた「世界コミュニケーションセンター」計画が我々の目の届かない闇にまで葬り去られた理由が常に気になる内容だった。 結局は、主人公ヘンドリックの理想主義的な誇大妄想癖とベル・エポックという時代がある種かみ合ったことで数々の有力者を呼び寄せたものの、周囲を顧みない性格がすれ違いを起こさせヘンドリック自身が知る由もないところで理想を打ち砕れたという、なんだが物凄く現実の厳しさを突き付けられた。

  • スプリント

    主人公と義姉と建築家の数奇な運命の物語。 大戦がなければどのような結末を迎えたのだろうか。

  • Mof

    平和について考えさせられた。 どんなに多くの人が平和を望んだとしても、一部の力ある人間が戦争を始めたなら、平和は訪れない。 人間の遺伝子には、闘争の遺伝子が組み込まれているのだと思う。 平和な世界というのはまやかしで、一部の金持ちが金や名誉、権力を得る為の時間稼ぎでしかないのかもしれない。地位の低い労働者や貧困層は、世界が平和であろうとなかろうと、この世の地獄を生きるのかもしれない。

  • ja^2

    ヘンドリックとオリヴィアは本当に実現する気があったのだろうか? だとしたら、進め方が下手過ぎる。エブラールの応対の方がまともだ。▼にしても最終的に興味を示したのはムッソリーニやヒトラーといったファシストだけだったというのは、目的が世界平和だったことを考えると笑えない冗談だ。ファシストが欲しかったのは、自らの力を誇示できる象徴的なものだったに過ぎない。▼それはとりもなおさず、彼らの計画が「仏を作って魂を入れず」だったからに他ならない。「世界平和、世界平和」と念仏だけ唱えていても、魂は入らないのだ。

  • ツカモトカネユキ

    2022年原版発行の2024年訳版。約100年前に構想された理想都市を追ったノンフィクション。どのように歴史に埋もれたのかが構想者である芸術家の背景を掘り下げながら進みます。現在の姿を予見させる記録も散見され、出来事や社会状況は、驚くほど現在に似ています。理想に燃えた世界融和を夢見る芸術家の姿は、存命中もその後も痛ましくノンフィクションならではです。古より姿を変えて夢想される理想郷の真の在り方は、かなわぬ夢かもしれません。いつの世も永久な想いより社会状況の変化により翻弄される人の姿を再認識させられました。

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