ジャン=バティスト・アンドレア

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彼女を見守る

ジャン=バティスト・アンドレア

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784152104120
ISBN 10 : 4152104120
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

第一次大戦後、イタリア北西部にある村。貧しい家に生まれた、石工の弟子、ミモ。村の城館に住む侯爵家の娘でありながら自立を望むヴィオラ。出会うはずのなかった二人は惹かれ合い、時に反発し、両大戦間の激動の時代を生き抜いていく。ゴンクール賞受賞作!

【著者紹介】
ジャン=バティスト・アンドレア : 1971年、パリ郊外の生まれ。幼少期を南仏カンヌで過ごす。パリ政治学院で学んだあと、創作活動の道へ進む。2017年、小説Ma reine(『わが女王』未訳)で小説家デビュー。2023年、4作目の小説である本書『彼女を見守る』を発表し、フランスで最も権威ある文学賞のゴンクール賞を受賞する

沢田直 : 立教大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • しゅう

    石工見習いのミモと公爵令嬢のヴィオラは運命的な出会いを果たす。同じ年同じ月に産まれたふたりは互いを宇宙双生児と呼び合い、助け合う。ミモには彫刻家としての天賦の才があり、やがて頭角を現す。描かれている時代が二度の世界大戦の最中であり、ミモの才能もやがて政治に利用されていくのだが……。何の予備知識もなく読み始めたのだが、登場人物が皆魅力的で惹きつけられた。冒頭、ヴィオラの胸が平坦であることが再々強調されていたが、最後まで読むと、つながりに納得する。魅力的な一冊だった。

  • ヘラジカ

    大傑作である。古典的で感情を揺さぶる豊かな物語に心酔したと言っても良い。最初の一頁読んだだけで読者を虜にして、最後の言葉まで連れていくほど魅力が溢れている。傑作ばかりのゴンクール賞受賞作のなかでも際立った作品だと思う。賞賛の言葉はいくら並べても足りないが、何よりも私を驚愕させたのは、この作家がかのホラー映画『less』の監督・脚本家だということ。誇張なしに度肝を抜かれた。あの最恐のカルト映画とこの高貴な長編小説を結びつけるのは不可能だ。ちょっと驚きすぎて何度「噓だろ?」と呟いたことか…。いやいや、嘘だろ?

  • pohcho

    二十世紀のイタリア。親元を離れ、小さな村で石工見習いになった少年ミモ。彼はある日、村を支配する侯爵家の令嬢ヴィオラと運命の出会いを果たす。同じ年、同じ月に生まれた二人。生まれつき身体的ハンディを持つミモはやがて天才芸術家としてのし上がり、天才的知性を持つヴィオラは、時代の制約によって次第に追い詰められていく。落ちぶれて、一時はサーカスで見世物として働いたころもあるミモの、数奇で波乱万丈な人生に魅了されたけど、何より、女性であるがゆえに才能を発揮できず、苦しみもがき続けたヴィオラの姿が心に残る。

  • キムチ

    虚構の大河小説。訳が平明な割に、内容が重厚で読了にかなり時間を要した。20C 前半の伊、ムソリーニによるファシズムの黒雲が国を覆う。偉大なる芸術家と同じ名を持つ通称ミモが死を目前にして来し方を。生まれつき小人症である彼は天与の彫刻家としての才を持つ。北伊にある修道院で芸と魂の成長を遂げた後、貴族令嬢ヴィオラと別れローマ、ミラノ・・と転々の旅。作品を通じ、魂で繋がる令嬢とのやり取りは別離の連続。時代的に早く生まれた感もある令嬢を決して見捨てないと幾度も誓い続けつつ。ホラー映画の監督というキャリアには驚くが

  • 星落秋風五丈原

    ルネサンスの昔から、パトロンによってダヴィンチやラファエロは大作を作り上げてきた。作品のすばらしさは、あくまで芸術家の才能に依拠するものであり、特定の主義や人物、国家を擁護しない。しかしミモの場合、支援を受けた団体の世間による評価により、作品も影響を受ける。科学技術も芸術も、本来はそれ自体により評価されるべきなのに、なかなかそうはならない。ミモが作中で権威者に対して暴言を吐く場面があるが、アカデミックな分野もまた、時の権力と無関係ではいられない。そしてそれは、現在も続いている。

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