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ミゼレーレ 下 創元推理文庫

ジャン=クリストフ・グランジェ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488214128
ISBN 10 : 4488214126
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

殺された聖歌隊指揮者の生活は秘密に満ちていた。彼は市内あちこちの教会での職歴があり、ピアノの個人教授もしていた。捜査権のない二人が捜査を続けるうちに、パリ市内の何人かの聖歌隊少年の失踪が明らかになる。ペドフィルがらみの事件か? 実は指揮者は、ピノチェト圧政下の南米チリからの亡命者でドイツ系移民だった。元ナチの謎の兵器研究、カルト教団のコロニー‥‥。息を呑む展開はジャン=クリストフ・グランジェの真骨頂。

【著者紹介】
ジャン=クリストフ・グランジェ : 1961年、パリ近郊生まれ。ソルボンヌ大学卒業(フローベール研究)後、ジャーナリストとして世界各地を飛び回る。「パリ・マッチ」、「フィガロ・マガジン」、「ナショナルジオグラフィック」などに記事を書いていたが、94年に『コウノトリの道』で小説家デビュー

平岡敦 : 1955年生まれ。早稲田大学文学部卒業。中央大学大学院修了。現在中央大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • yukaring

    無惨な死体の側に血文字で書かれた美しき聖歌「ミゼレーレ」は何を意味するのか?引退した老刑事と薬物依存症の若き刑事のはぐれ者二人組が不可解な謎に迫るスリリングなミステリ。聖歌隊の指揮者が鼓膜を破られ耳から血を流した死体で見つかり、周囲には子供の足あとが残っていた…。凶器が特定できないまま手がかりを手繰り寄せる2人が辿り着くのは聖歌隊の少年たちの失踪事件とナチの兵器研究、背後に見え隠れする巨大なカルト集団の影。そしてこの凸凹バディが並々ならぬ熱量で事件に執着する理由とは?疾走感あふれる圧巻のストーリーだった。

  • 星落秋風五丈原

    フランスという国におけるアルメニア使徒教会での事件であり、チリのピノチェト政権から逃げてきた相手が被害者だったことから、先入観として、虐げられた者、マイノリティが殺されたという印象を受ける。本編はこの先入観をうまくミスリードした設定になっている。二人の刑事はそれぞれにトラウマを抱えているが、下巻はヴォロキンの過去が更に紹介される。

  • Shun

    次々と提示される新たな情報から事件の計り知れない闇深さに驚愕する。特に悪名高い某国の人体実験の関与が仄めかされてからは、その何らかの研究がこの事件にどう関わってくるのか最後まで気が気でない想いだった。音楽好きのマッドサイエンティストが目を付けた研究対象が本作の鍵となる。さらにフランス国内に居を構えながら警察でさえも実態を杳として掴めない謎のカルト集団の存在。そこに至るにはチリで活動していた拷問指導者や痛みを弄ぶ夜の帝王、そして被験者の証言を辿れ。真相は想像を絶するものなれどこれも人の業であるという悲劇。

  • stobe1904

    【クリムゾン・リバーを彷彿させるミステリ】後編に入りナチスの残党、孤立した謎のカルト教団、少年たちの失踪事件のリンクがつながり始め、疾走感が増してゆくところは期待通り。スケールの大きい奇想、猟奇性、そしてバイオレンスの組み合わせにグランジェらしさを存分に堪能できた作品だった。未訳作品も多いので、出版が続くことを切に願うが…。★★★★☆

  • ばんだねいっぺい

    なぜ、ふたりが事件にここまで全身でのめり込み執着できるのかは、物語と併せて解説が腑に落ちる。この調子でどんどんと翻訳していただきたい。

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