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ヨーロッパの極右

ジャン=イブ・カミュ

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784622095910
ISBN 10 : 4622095912
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

いまや政治の一部となった極右。だがその実態は知られていない。ヨーロッパに息づく極右の歴史に光を当て、矛盾に満ちた全貌を明らかにする。極右理解に欠かせない一冊。

目次 : 第1章 極右はいかにして誕生したのか/ 第2章 ファシズムの後に何をすべきか/ 第3章 ホワイト・パワー/ 第4章 新右翼/ 第5章 宗教的アンテグリスム/ 第6章 ポピュリスト政党/ 第7章 東では何が起こっているのか?/ 終章 極右は終焉するか

【著者紹介】
ジャン=イヴ・カミュ : 1958年生。政治学者。専門はヨーロッパにおけるナショナリズムおよび極端主義。国際関係戦略研究所(IRIS)研究員

ニコラ・ルブール : 1974年生。歴史学者。モンペリエ大学ラテン・ヨーロッパ政治学センター(CEPEL)研究員。専門はフランス極右および政治的暴力の歴史

南祐三 : 1979年生。早稲田大学大学院文学研究科史学(西洋史)専攻博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。現在、南山大学国際教養学部准教授。専門は第三共和政のフランス右翼ナショナリストの思想と活動

木村高子 : 英語・仏語翻訳家。ストラスブール大学歴史学部卒業、早稲田大学大学院文学研究科史学(考古学)専攻修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • パトラッシュ

    フランス革命への反動として誕生した極右思想が、どのように全ヨーロッパへ拡散し根付いたのかを分析する。大衆化の時代に各国の民族至上主義や宗教と一体化し、愛国を訴えて国民を結集する政治技術として定着したプロセスが明らかになる。その過程で互いに影響を与え合い、サブカルチャーの利用まで覚えた。排外主義を唱えるナショナリズムのみならず、政府やEUなど巨大システムに圧迫されていると感じる民衆の心を摑むポピュリズムに発展したのだ。単純に極右と総称できる存在ではなく、様々な歴史や文化の影響下で成立した多彩さも見えてくる。

  • BLACK無糖好き

    原著は2015年刊。19世紀から21世紀までのヨーロッパの極右を概観。フランスが中心ではあるが、欧州全体にわたる領域的・時間的な幅広さも本書の特徴か。次から次へと様々な団体や人物が出てきてその思想的特徴や影響関係を論じている。あまりにも多様過ぎて途中追いきれなくなる。東欧では共産主義とナショナリズムを統合する有機体的なイデオロギーの枠組みを作りだすなど、西欧とは違った諸相が見られる点は興味を引く。サブカル的なものでは、労働者階級のスキンヘッドとOi!パンクや反共ロックの流れなど。とにかく議論の幅が広い。

  • 無重力蜜柑

    フランス革命からシリア危機まで、ポルトガルからロシアまで、欧州近代史の一脈として時空間的な広がりを持って存在してきた「極右」を、総体的に把握しようという試み。面白いし日本語では類書の少ない貴重な本だが、事例の洪水という感じで結構読みにくく、著者の主張を掴み損ねることが度々あった。これは著者が二人ともフランス人だからかもしれない。「文学的」なところはあまりない本だが、それでもフランス的な衒学や曖昧さが散見され明瞭ではないし、何より西欧現代史に関する相当な知識を前提としているので日本人にはハードルが高い。

  • owlsoul

    一口に「極右」といってもそのバリエーションは多様であり、定義は難しい。極右という言葉が批判的名称であること、つまり極右を自称する存在が少ないことも、その定義を曖昧にさせている原因だろう。あえてカテゴライズするならば、啓蒙や進歩に対して懐疑的である、ということか。その猜疑心が持ち出す基準は、神・民族・文化・伝統など、一見すると人間の恣意性が及ばないように思えるものだ。だが当然、それらも人間の恣意的な解釈によって千差万別のベクトルを生み出し、普遍の真理に到達することはない。とにかく情報量が多い、まさに専門書。

  • takao

    ふむ

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