ジャン・マリ・ギュスターヴ・ル・クレジオ

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飢えのリトルネロ

ジャン・マリ・ギュスターヴ・ル・クレジオ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784562046720
ISBN 10 : 4562046724
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2011
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

1930〜40年前半に青春期を生きた主人公少女エテル…。時代の記憶によって養われ、著者自身の心身に刻みつけられたイメージと感覚によって紡ぎだされた傑作。ノーベル賞作家、ル・クレジオの最新作。

【著者紹介】
ジャン・マリーギュスターヴ・ル・クレジオ : 1940年、フランスのブルターニュ地方からモーリシャス島へ移住した植民者の末裔として、南仏のニースに生まれる。幼い頃から本や語りの世界に親しみ、63年に小説『調書』で作家としてデビュー。70年代、中央のパナマでアメリカ先住民と生活をともにし、人生における根源的な体験をする。ニューメキシコ州のアルバカーキをおもな拠点に、半世紀にわたる執筆活動を持続させ、著作は約50冊にのぼる。2008年、小説『飢えのリトルネロ』を出版して間もなく、ノーベル文学賞を受賞

村野美優 : 1967年、福岡県出身。20歳のときに、ル・クレジオの小説『向う側への旅』と出会い感銘を受ける。25歳からアテネフランセでフランス語を学び始める。上智大学フランス文学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ヴェネツィア

    タイトルのリトルネロは、たしかに訳者の村野美優氏が「あとがき」で指摘しているように、この小説の構成原理であろうし、同時に小説にダイナミズムを与えてもいるだろう。それでは、反復回帰する主題は何だろうか。訳者は「家族の悲劇の歯車が、時代の歯車と連動し、不穏に交響してゆく」と捉えているが、私は、時代や家族の激しく変転する状況の中で、エテルがたしかに「生きた」そのことに求めたいと思う。最後の「今日」は、失われた実在が確かにあったことを証かすものに他ならないのではないか。そこにはエテルだけではなく、収容所に⇒

  • む け

    このあとルクレジオがノーベル賞を受賞したということだが、それを抜きにしてもいい作品。戦争文学のヨーロッパ版、しかもとびっきり綺麗な文体で、という感じだろうか(ただし大部分フィクションだと思うけれど)。語り手の母の、第二次世界大戦を中心とした過去の様々な記憶の反復が書き出される。過去→現在(母親の1940年代)へと戻る描写を通り抜けていく上で、感情のリズムが激しくなっていくのが伝わる。最後にはその「余韻」が残されるわけだが、それを今の時代に生きる自分たちがどのように受け取るのか。ずっしりくる作品。

  • Dr. Hiro Tanaka

    パリの比較的資産のある家庭の娘が戦争の中で厳しい生活を体験する。視線はあくまでも若い女性のもので、いつ戦争が終わったのか、どのような政治的軍事的動きがあったのか一切わからない状態のまま戦争が終わる。

  • youtom

    大団円の後の沈黙が、僕らの飢えを語っているなら、この物語はその孤独への挽歌なのだろうか。

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