ジャン・ボードリヤール

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消費社会の神話と構造

ジャン・ボードリヤール

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784314007009
ISBN 10 : 4314007001
Format
Books
Release Date
February/1995
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Book Meter Reviews

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  • zirou1984

    マルクス経済学とソシュールの記号論をベースに、フロイト心理学をまぶすことで暴かれる「消費」という行為。現代資本主義において商品は決してそのもの自身の価値の姿を持とうとしない。それは広告と差異によって価値以上の魅力を魔術的に植え付けられ、根拠なき欲求を駆り立てる物神性を獲得する。「ほしいものが、ほしいの!」そして消費は差異を前提にする以上、決して集団文化を作り得ない。商品を媒介とする人間関係の帰結、その果ての疎外された群衆を饒舌に晦渋に論じた資本主義社会への批判的啓蒙書。思ったよりは面白かった。

  • 白義

    現代の消費社会では商品はその使用価値で買われるのではない。その商品の背後にあるイメージを人々は買い、更にそのイメージを求める欲望まで、終わりなき差異の連鎖として支配者なきシステムが生産していく。それに対する道徳的な非難すら、反消費という記号として消費資本主義社会にパッケージングされて消費されていくように。ボードリヤールの社会学者としての出世作。と同時に、消費社会論について語りながらハイパーリアルや暴力論など、後のボードリヤール思想の主要な要素がこの時点で出揃っているのも印象的。全体も悪くないが各論も濃密だ

  • ハチアカデミー

    A+ もう消費が止まらない! キッチュに溢れた社会の中で、押しつけられるサービス(強制的潜在願望)と、その中での差異に戯れる現代人の生態。「商品」=値付けられたモノ・コトという唯一の物差しによって、本来価値の優劣を付けることのできない事象までもが、交換可能となる。その社会のシステムを裏付け、言説の根拠付けをすることができない「神話」であるにも関わらず。40年以上も前の書籍だが、現代人はいまなお本書の範疇に生きている。マス・メディアによって、人間関係や性欲さえも方向付け(去勢)された社会に。

  • NICK

    初めてボードリヤールを読んだのだがなかなか手強い。あまりよく理解できなかったのだが、消費社会は消費社会自身を再生産する。自己目的化した社会構造にはもはや目的論は成り立たず、際限なく消費が繰り返される。そうした社会状況においては人間は自己自身から疎外される。自己は自己自身の他者になる(「本当の自分を見つけよう!といったマスメディアの広告によって)。本当の自分というありもしないものへの欲望はそれだけに消費を加速させる……。というような内容だろうか。難しい。しかし自己が自己の他者となるというのは面白い考え。

  • あなた

    鍵語は「消費」ではなく、「メディア」である。たとえば、彼は「記号は何かを抑圧するために召喚するのだ」という。ここには政治的な語りの問題圏が示されている。私たちは語らないために語るのである(症候的読み込み)。語ることは、語らないことなのだ。わたしは語らないために、抑圧するために読書感想を書きまくっている。ブログのモチベーションも実はみんなそこにある。だから、湾岸戦争もなかった(抑圧された)。それでも抑圧されたものは神話となって回帰する。それが神話の本質だから

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