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ISBN 10 : 4276140692
Content Description
チェロの聖典、バッハ《無伴奏チェロ組曲》。世界的チェロ奏者ジャン=ギアン・ケラスは最重要レパートリーとして長年にわたって演奏を重ね、2回の全曲録音を残している。東京、バルセロナ、南仏フォルカルキエ、モントリオール、ベルリン、ブエノスアイレス、パリ、アテネ――世界中を旅しながら、あるときは全6曲を番号順に、あるときは現代曲と組み合わせて、またあるときはダンス・カンパニーとともに再創造を試みる。この本では、組曲を構成する各舞曲の分析、フレージングのポイント、装飾音の付け方、ヴィブラートの有無、テンポの取り方、リピートは必要か、弦の選択など、ケラスが体得した《無伴奏》の真髄を音楽学者エマニュエル・レイベルとの対話を通して明らかにされる。チェロ演奏者、リスナーともに有用な情報が満載。さらにケラスと《無伴奏》とのパーソナル・ヒストリーもたっぷり盛り込まれる。ケラス・ファン必携の撮り下ろしカラー口絵付き。
【著者紹介】
ジャン=ギアン・ケラス : 1967年モントリオール生まれ。リヨン国立高等音楽院、フライブルク音楽大学、ジュリアード音楽院でチェロを学ぶ。1990年より2001年までアンサンブル・アンテルコンタンポランのソロ・チェロ奏者を務め、2002年にはグレン・グールド賞を受賞したブーレーズの選考により、傑出して有望な若手芸術家に対して贈られるグレン・グールド・プロテジェ賞を受賞。レパートリーはバロックから現代まで多岐にわたり、ウィーン楽友協会、コンセルトヘボウ、ウィグモア・ホール、カーネギー・ホール等、世界の主要ホールでリサイタルを行なう。また、パリ管、バイエルン放送響、ロンドン響、フィラデルフィア管をはじめとするオーケストラと共演。2007年と2023年の二度にわたって録音したバッハ“無伴奏チェロ組曲”全曲ほか数々のCDをリリース。使用楽器は1706年頃製作のストラディヴァリウス“Kaiser”(カナダCanimex Inc.より貸与)。フライブルク音楽大学教授
エマニュエル・レイベル : パリ高等師範学校、パリ国立高等音楽院卒業。『音楽はいかにして“ロマン派”になったのか―ルソーからベルリオーズへ』(Fayard)で2014年アカデミー・フランセーズのフランソワ=ヴィクトル・ヌリ賞受賞。現在パリ国立高等音楽院で美学を教えるほか、リヨン高等師範学校で音楽学の教授を務める
藤本優子 : 翻訳家。桐朋女子高等学校音楽科、マルセイユ国立音楽院、パリ国立高等音楽院ピアノ科卒。公開レッスンや講演およびインタビューといった通訳でも活躍しており、多くの演奏家より厚い信頼を置かれている。Eアーツカンパニー所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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