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うそつき王国とジェルソミーノ 講談社文庫

ジャンニ・ロダーリ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065283059
ISBN 10 : 4065283051
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

生まれたときから凄まじい大声の持ち主だったジェルソミーノは、小学生になるころには故国にいづらくなり、国外へ旅立った。だが、たどり着いたのはあべこべの言葉を使わなければならない国。口がきけるネコ、ゾッピーノと出会い、この「うそつき王国」で奮闘するが…。大切なものを問うシュールな傑作長編!

【著者紹介】
ジャンニ・ロダーリ : 1920年生まれ、1980年没。イタリアの作家、詩人、教育者。1970年、国際アンデルセン賞を受賞。20世紀イタリアで最も重要な児童文学者、国民的作家とされている

山田香苗 : 1963年三重県生まれ。津田塾大学英文科卒業。英米の映像翻訳を経て、イタリア映画、TVドラマの字幕翻訳にたずさわる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • (C17H26O4)

    大声のあまり物を破壊してしまうジェルソミーノ。彼がたどり着いたのはあべこべの言葉を使わなければいけない不自由な国。そこでは子どもの頃からうそのつき方を教育される。猫だってワンワン鳴かなきゃならない。壁のらくがきから生まれた猫のゾッピーノと、出会った友とともに、ありのままの世界を取り戻していくまさに破壊力満点、シュールで愉快なお話だった。権力や偏見への批判や疑問が絶妙な匙加減で投げかけられている。愛とユーモアがちりばめられた、優しさの沢山つまったこの素敵なお話で今年の読書を締めくくることにします。ミャオ!

  • クプクプ

    私がロダーリを読むのは、これで5冊目です。今回は初の長編で、歌と動物と権力と嘘がテーマでした。テーマが今までの作品の中で一番リアルで、読んで主観と客観が鍛えられる感じでした。この本を子供に読ませたら最高ですが、大人が読んでも十分、楽しめます。人間、自然体で生きるのが一番だと学びました。

  • クナコ

    初読。ロダーリ氏の著作はいくつか読んだが、1冊丸ごとの長編作品は本書が初。生まれつき凄まじく大きな声をもった主人公ジェルソミーノをはじめ、個性的な登場人物が登場するやや寓話的な物語だった。主人公はジェルソミーノだが、落書きネコや奇跡の絵描き、座れない体質の男など、それぞれが主役級の見せ場を持っていて、展開が予想できなかった。全体にシュールなユーモアに満ちており、毒のないロアルド・ダールの児童書があるとしたらこんな感じかもしれない、と思いながら読んだ。

  • 虚と紅羽

    う、うーん、よくわからん! ただひたすらにシュール。建物の破壊すら可能にしてしまう大声の持ち主、三本足のチョークで描かれた猫、真実を描いた絵が現実になってしまう、座ると一分で一日を生きてしまう人。ハチャメチャのメンバー故にシュールでハチャメチャ。 最初からずっと、お、おう、みたいな感じで読み進め、最後はハッピーエンド?君らが楽しければそれでいいやみたいな気分になっちゃうな。

  • pegasos

    日常を忘れてずっとファンタジーの世界に飛ばしてくれる楽しい時間。 味のある挿絵、くすりと笑える描写。 読後はとても優しい気持ちになる。 やっぱりこの作家さんのお話し好き。

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