ジャレド・ダイアモンド

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文庫 若い読者のための第3のチンパンジー 草思社文庫

ジャレド・ダイアモンド

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794222800
ISBN 10 : 4794222807
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

チンパンジー(コモンチンパンジー)、ボノボ(ピグミーチンパンジー)と人間の遺伝子はじつに「98.4%」が同じ。つまり人間は三番目のチンパンジーともいえるのだ。たった「1.6%」の差異が、なぜここまで大きな違いを産み出したのか?分子生理学、進化生物学、生物地理学等の幅広い知見と視点から、壮大なスケールで「人間とは何か」を問いつづけるダイアモンド教授の記念すべき第一作『人間はどこまでチンパンジーか?』を、より最新の情報をふまえて約半分のボリュームに凝縮した。名著『銃・病原菌・鉄』『文明崩壊』で展開されるテーマが凝縮された、より広い読者のための「ジャレド・ダイアモンド入門書」。

目次 : 第1部 ありふれた大型哺乳類(三種のチンパンジーの物語/ 大躍進)/ 第2部 奇妙なライフサイクル(ヒトの性行動/ 人種の起源/ 人はなぜ歳をとって死んでいくのか)/ 第3部 特別な人間らしさ(言葉の不思議/ 芸術の起源/ 農業がもたらした光と影/ なぜタバコを吸い、酒を飲み、危険な薬物にふけるのか/ 一人ぼっちの宇宙)/ 第4部 世界の征服者(最後のファーストコンタクト/ 思いがけずに征服者になった人たち/ シロかクロか)/ 第5部 ひと晩でふりだしに戻る進歩(黄金時代の幻想/ 新世界の電撃戦と感謝祭/ 第二の雲)

【著者紹介】
ジャレド・ダイアモンド : 1937年ボストン生まれ。カリフォルニア大学ロサンゼルス校教授。進化生物学者、生理学者、生物地理学者。アメリカ国家科学賞受賞。著書『銃・病原菌・鉄』(草思社)でピュリッツァー賞、コスモス国際賞受賞。同書は朝日新聞「ゼロ年代の50冊」第1位に選ばれた

レベッカ・ステフォフ : 歴史・科学読物作家。ハワード・ジン『民衆のアメリカ史』をもとにした『学校では教えてくれない本当のアメリカの歴史』(あすなろ書房)など、名著についての若い読者向けの編著で定評がある

秋山勝 : 立教大学卒業後、出版社勤務を経て翻訳の仕事に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    ダイアモンドの本はいくつか読んでいますがこれは処女作なのですね。その後に発表した作品などの内容を加えて、若干ダイジェスト版にしているようです。最近映画の「猿の惑星」の最終版を見たせいかこの内容が印象に残りました。様々な分野についての成果を収めているような感じで知的好奇心を満足させてくれます。

  • buchipanda3

    「人間はどのような動物にも似ていない」という文章で始まる本書は、人間というユニークな動物は一体何ものなのかという問い掛けをひたすら追い求めたもの。自身の根幹を知るというものだけに好奇心を大いにそそられ面白く読めた。それも科学的な見解で探求され、客観的な論述は納得のいく語りとなっている。動物の中でも特異な性行動、同じ種族同士での破滅行為などの疑問を著者は広範な学問・知識を束ねて思考しており、そのダイナミックさに感服。まさに人たらしめているのは遺伝子のみならず。起源に立ち返ることの大切さと面白さを実感した。

  • まーくん

    「銃・病原菌・鉄」のジャレド・ダイアモンド著。人間とはどんな動物か?僅か1.6%のDNAが異なるだけの別種のチンパンジー。単に生物学的進化にとどまらず文化的進化にまで視野を広げて考察。確かにと思うことが多々。例えば、生物学的飛躍の鍵はは言語能力の取得。なぜ、旧大陸のヨーロッパ人が新大陸を征服したか?ーアメリカ大陸が南北軸でなく東西軸方向に広がっていたら、アステカやインカがヨーロッパに侵攻してたかも。(本文読まなきゃ想像もつかない!)結局、どんな人間になるかというのは、どんな場所に住んでいるかよって決まる。

  • アルピニア

    ジャレド・ダイアモンド氏の若者向けの入門書。以前から氏の「文明崩壊」を読みたいと思っていながら、怖気付いて読み始めることができずにいたのだが、「氏の思想のエッセンス」という帯文に勇気づけられて手はじめにこの本を手にとった。とても興味深かった。人間とは?という問題に、様々な分野(生理学、進化生物学、地理学など)の成果を踏まえ、哲学的な考察を展開している。長谷川眞理子氏の解説にこの本の魅力が詰まっているので、どうしようか・・と躊躇している方は、まず解説を読むことをオススメする。そしてぜひ読んで欲しいと思う。→

  • うえぽん

    生理学、生物地理学、進化生物学の専門家が、1991年出版のデビュー作を入門書に編集し直した作品。チンパンジーと1.6%しか遺伝子が違わない人間が、他の動物となぜ大きく違う特徴を持つことになったか、奇妙な性行動を含め、言葉、芸術、農業、酒やタバコの摂取といった人間特有の行動がなぜ生まれたかを分かりやすく説明。その上で先住民等との接触時の人間集団の行動と歴史的に繰り返される集団殺戮を、動物界の仲間殺しと比較。様々な動植物の種の絶滅に人間が果たしてきた役割にも目を向け、子供達に過去から学ぶべきと誘う姿勢に共感。

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