ジャネット・フレイム

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潟湖 エクス・リブリス・クラシックス

ジャネット・フレイム

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784560099063
ISBN 10 : 4560099065
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ニュージーランドを代表する作家による、鮮烈なデビュー短篇集。祖母が死ぬまで胸にしまっていた秘密、精神病院で過ごした日々、クリスマスイヴの思い出…みずみずしい瞬間の記憶が織り成す半自伝的な24の物語。初の邦訳。

【著者紹介】
ジャネット・フレイム : 1924‐2004。ニュージーランド、ダニーデンに生まれる。貧しい鉄道員の家庭で五人きょうだいの三番目として育つ。大学卒業後、小学校の教師になるが、まもなくして退職。1947年、自ら精神病院に入院すると統合失調症と診断され、その後8年間のうち4年半を病院で過ごす。52年、ロボトミー手術が予定されていたとき、デビュー作である『潟湖』がヒューバート・チャーチ記念賞を受賞し、手術を免れる。(後年、ロンドンで診断を受けなおし、統合失調症ではないことが判明する。)

山崎暁子 : 1972年宮城県生まれ。サリー大学ローハンプトン校児童文学修士。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。法政大学文学部英文学科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • キムチ

    装丁と表題の持つ伸びやかなイメージに浸りたくて。。読後感じた想い〜なんというのかと逡巡したままに訳者の後書きを読むと合点!そう・・モノローグと地文のはざまが見えないまま、読み手の五感の中にスぅ〜っと吸収されて行く感じ。で、最終的には読み手の脳内で自己完結。筆者はニュージーランドの作家、没後10年。当作品は70年前のものでありながら、老若を問わず内面への浸透圧も感じさせない気がした。現代風に言えば「精神疾患を持つ女性」であるために統合失調症で精神病院を入退院、ロボトミーのオペまで勧められたという。

  • やまはるか

    ニュージーランドの作家の短編集 統合失調症と診断され精神病院に再三入院し、入院中に執筆した本作が発表されたことでロボトミー手術を免れた。「ベットジャケット」はナンが姉のように慕うハーパー看護師に、クリスマスプレゼントにベットジャケットを贈ろうと、編み物の得意な入院患者から手ほどきをうけて夢中になって編み上げる。出来上がると愛着がわいて自ら着てしまい、ハーパー看護師には石鹸とタオルを贈る。ベットジャケットを贈られなかったハーパー看護師のことは一切語られず、内面描写のないナンのチャーミングさが際立つ。

  • ぱせり

    物語は、清潔なくらいに美しい絵になろうとしている。でも、少女に取りついているのは冷たい死。忘れるために彼女が縋り付くのは狂気だろうか。それは明るくみえる、でも救われることはない。微妙に姿を変えて、繰り返す波のように、物語が打ち寄せてくる。ずっと打ち寄せてくる。

  • きゅー

    収録されている作品には、世界に傷つけられた繊細な人々が登場する。彼らはすでに亡い人を悼んでいたり、ぼんやりとした未来を夢見ている。その儚げな様子は明け方に見る夢のなかでの出来事のようで、朝陽とともに去っていってしまうかのようだ。たとえばマンスフィールドの短編を思い出して欲しい(彼女もニュージーランド出身の作家だ)。あの叙情性が、より現代的な装いをまとって現れたと言うのがわかりやすいかもしれない。少女の持つ心の痛み、大人の無関心、世界は狭いけれど、想像の力でそれはどこまでも広がっていけるあの感覚。

  • ケニオミ

    あまり読んだことのないニュージーランド生まれの作家です。作者の生い立ちと受賞歴を読んで読むことにしました。自ら精神病院に収監され、統合失調症と診断される。前頭葉の機能を破壊するロボトミーの手術が予定されていたところ、本作がとある文学賞を受賞したことから、手術から逃れられる。その後、統合失調症が誤診であることが判明し、創作活動を精力的に開始する。ニュージーランドの全ての文学賞を受賞したそうですが、あまり作品が紹介されていないようです。本作はデビュー作だそうですが、少し癖があり、僕の好みではありませんでした。

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