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絵解きヨ-ロッパ中世の夢(イマジネ-ル)

ジャック・ルゴフ

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784562040506
ISBN 10 : 4562040505
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2007
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

150に及ぶ図版とともに描く、巨匠ル・ゴフの世界。中世の想像界=夢のふたつの要素である、神話や伝説の「英雄」、および畏怖や歓喜を呼び起こす「驚異」から、「中世の夢」を特徴づける名著。

【著者紹介】
ジャック・ル・ゴフ : フランスを代表するアナール派の中世史家。1924年、南フランスのトゥーロン生まれ。パリの高等師範学校に入学し、プラハのカレル大学、オックスフォード大学リンカン・カレッジ、ローマのフランス学院へ留学。1954年、リール大学文学部助手。1959年、アナール派が中心の高等研究院第六部門に入り、以後、フェーヴル、ブロック、ブローデルらのあとを受け、アナール派第三世代のリーダーとして活躍。1969年、ブローデルのあとを受けて、ル・ロワ‐ラデュリ、フェローとともに『アナール』誌の編集責任者。1972年、ブローデルの後任として第六部門部長。1975年、高等研究院第六部門を社会科学高等研究院としての独立させることに指導的な役割を果たした。1992年に退官した後も、精力的に執筆活動を続け、現代歴史学の刷新に大きな影響力を与えている

樺山紘一 : 1941年東京生まれ。東京大学文学部卒、同大学院修士課程修了。東京大学教授、国立西洋美術館館長をへて、現在、印刷博物館館長。東京大学名誉教授。専攻は西洋中世史

橘明美 : お茶の水女子大学文教育学部卒業。仏文学・仏語学専攻。卒業後メーカーに勤務、フランス駐在員などを務める。現在、フランス語・英語翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Nat

    図書館本。ヨーロッパの中世を理解する一助となる内容。アーサー王やシャルルマーニュ、ユニコーン、マーリン、女教皇ヨハンナ、ロビン・フッドなど幅広く図版と共に解説。

  • 袖崎いたる

    中世ヨーロッパには様々な幻想がある。それはあたかも地上において天上を夢見、その夢の体系を価値として生きることが、ヨーロッパの中世であった。そうした幻想は史蹟や書籍という媒体から、現在からの観測史というかたちで認識できる。100年前も10年前も、観測者に開かれていたのは現在であった。著者はその観測対象のその都度の現在による現象の歴史を「中世をどう見るかの歴史」と呼んでいる。肝心の絵は興味深いものが多かったが、文章との掛け合いは突っかかる感じがした。とはいえ、中世幻想の支柱を窺うにはよい本だと思う。

  • ik

    アナール学派の泰斗ル・ゴッフの手によるものなので絵解きと言っても取り上げられているイメージは写本から現代映画まで幅広く豊か。小トピック別にまとめられているが、アーサー王やシャルルマーニュなど有名なものから女教皇ヨハンナやメリュジーヌなど耳慣れない人物まで様々に取り上げられていて、中世の想像力の豊かさが垣間見られる。

  • in medio tutissimus ibis.

    テレビゲームなどに時々出てきたりはするけれども、どういう謂れがあるのかわからないでいたいくつかの元ネタに出会えて知れた。哨戒されるのが人物だったり建築物だったり怪物だったりで、項目の数の割に並びが不自然。ABC順にみえるが、ならば『エルカンの一党』などはもっと前にあるはず。ダンジョンの語源はdomionem支配者のいる処。メリュジーヌは西洋版白蛇伝だと思った。大体の物は、無用になっていったん忘れされてから幻想の中に取り込まれていく。

  • lagopus55

    英雄の偉業や空想の産物からでた事物を権力のシステムから解き放たれたものとして捉え、近代の理性、科学の荒波を乗り越えて現在まで生き続ける想像界。「アーサー」「シャルルマーニュ」「エル・シド」「メリュジーヌ」「女教皇ヨハンナ」まで。現在も映画で取り上げられるものもあれば、忘れ去れているものまで。図版で確認しながら楽しめます。個人的には「騎士道」の項目で、ある研究者が「軍人社会なのだから、恋愛と言っても実際に男同士ではなかったか?」と疑問を呈しているのは興味深く

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