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ゲイルズバ-グの春を愛す

ジャック・フィニイ

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784150200268
ISBN 10 : 4150200262
Format
Books
Publisher
Release Date
November/1980
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Customer Reviews

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最初に邦訳が刊行されたのが1972年、1980年...

投稿日:2019/01/12 (土)

最初に邦訳が刊行されたのが1972年、1980年に文庫化されているので、極めて長い人気を保っている作品集。個人的には、巻頭に収録された表題作と最後に収録された「愛の手紙」が強く印象に残っている。 「ゲイルズバーグの春を愛す」は、土地開発が進み、古き面影を失いつつあるゲイルズバーグで不可解な事件が起きるが…。 「愛の手紙」は、骨董屋で買った机に古い手紙が入っているのを見つけたジェイクは、内容にひかれて、当時の紙とインクで返事を書いてポストに投函する…。 共にノスタルジックでロマンチックだ。後者の話は、いくつかの映画に利用されている。 表紙は、漫画家の内田善美が担当。内田はこのゲイルズバーグが気に入ったようで、『かすみ草にゆれる汽車』に収録された4作品はゲイルズバーグが舞台になっている。

ねも さん | 兵庫県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 佐々陽太朗(K.Tsubota)

    秀逸なのは最後に収録された『愛の手紙』。時空を超えた恋愛ものはたくさんあります。『夏への扉』(ロバート・A・ハインライン)、『ライオンハート』(恩田陸)、『たんぽぽ娘』(ロバート・F・ヤング)、『ジェニイの肖像』(ロバート・ネイサン)、『美亜に贈る真珠』(梶尾真治)、『緑のベルベットの外套を買った日』(ミルドレッド・クリンガーマン)、『満月』(原田康子)、『君の名残を』(朝倉卓弥)などなど。しかし、決して出逢うことのない設定という面で『愛の手紙』は独創的であり、それだけに純化された想いが際立つ。名作です。

  • 星落秋風五丈原

    すごく優しいSFですね。古き良きものを愛する幽霊篇「ゲイルズバーグの春を愛す」「クルーエット夫妻の家 」恋も一種のマジックだから「悪の魔力」「おい、こっちをむけ! 」で、チャーリーって本当は誰?「もう一人の大統領候補 」しみじみとしました「独房ファンタジア」「時に境界なし 」冒険を楽しんだ奥様と夫「大胆不敵な気球乗り」ある条件を満たした時パラレルワールドに行ける「コイン・コレクション」 映画『いつかどこかで』みたいな「愛の手紙 」表紙絵は内田善美さん。

  • のんき

    ファンタジーで、ノスタルジーな短編。古き良き時代のアメリカはこんな感じだったのかなあと思いました。気球のお話しも良かったな。空から見た景色は美しいだろうなあ。「愛の手紙」も好き。時代を超えたロマンス。ラブレターの内容も引き込まれました。時間に境界はなく、愛は時代を、時間を超えるものだと思いました。こんな手紙を交換できたら素敵だな

  • ユメ

    クラフト・エヴィング商會がおすすめ本をセレクトしたフェアで出会った本。少し不思議なお話を集めた短篇集。中には時空が歪むような物語もあるが、タイムトラベルと言うほど大仰なものではなく、ボタンを一つ掛け違えたように、ごく自然に違う時代に紛れ込む。読者を待つのは冒険譚ではなく、〈古き良き時代〉への強い執着ーそれも著者自身のーなのだ。表題作の、歴史ある街の景観が破壊されゆくのを、街自身の過去が意思を持って止めようとするという設定に惹かれた。近代化を止めることは最早現在の人間にはできないというのが、一層郷愁を誘う。

  • かりさ

    時を超えジャンルさえ超えた古きを美しく映し、過去は現在よりも遥かに強く揺るぎない…フィニイの愛溢れる短篇集。表題作「ゲイルズバーグの春を愛す」の意表を突いた街の不思議な力、「愛の手紙」は切ない時の手紙。ゲイルズバーグと聞くと胸にあたたかく優しく迫るものを感じるまでにフィニイの時のファンタジーに酔いました。読み終えてひときわ美しく愛を奏でるかのような、内田善美さんの装丁画がとても素敵。眺めるたびに胸がぎゅっと切なくなります。フィニイの短篇作品どれも面白くこの作品を読んだ日々は忘れられない時の旅になりました。

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