ジャック・ケッチャム

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Books

隣の家の少女

ジャック・ケッチャム

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784594025342
ISBN 10 : 459402534X
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2003
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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とにかく読んだ後に嫌なモヤモヤした気持ち...

投稿日:2010/03/09 (火)

とにかく読んだ後に嫌なモヤモヤした気持ちが残る作品です。 決して難しい文章でもなく、読みやすい作品なのですが、とにかく重いです。 初めて読んだのは学生時代でしたが、子供を持ってからこの作品を再読したら、更にモヤモヤします。 普通の人間が簡単なきっかけで悪に染まるのがリアルに描かれているのと、少女がそれに強い気持ちで最後まで立ち向かう姿勢は想像力が豊かでなくても、脳裏に鮮明に浮かんでくることでしょう。それだけ、シンプルながら想像力をかき乱す筆力です。 スティーブ・キングが絶賛する理由もその辺にあるのではないでしょうか?私的にはジャンルは違いますが「シャイニング」と並ぶ作品です。 J.ケッチャム作品をこれから読み続けてみようと思います。

メタリック さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • しんごろ

    読んでて、しんどかった。怖かったです。そして、なんかすっきりしない読後感です。やっぱりこの手のジャンルは苦手だな。子供の無力さを強く感じましたが、それでも、デイヴィッドには早く勇気を出してメグを救って欲しかったな。とはいえ、怖さで頭がまわらなく、どう表現していいかわからないですが、いろいろと考えさせられる物語でした。

  • 紅はこべ

    長編としてはそんなに長くないのに、読むのに時間がかかったのは辛すぎたから。理由が判然としない虐待ほどむごいものはない。無惨な初恋。近所の子供達が入れ替わり立ち替わりメグを襲うシーンでは、稲村亜美事件を思い出した。きっかけさえ与えれば、集団にかくれれば、人はいくらでも残虐に無神経になれる。ドニーの変貌ぶりは、報われぬ恋の恨みか。デイヴィッドに嫉妬していたのかな。ルースは夫に捨てられさえしなければ、よい母親代わりになれたんだろうか。

  • absinthe

    不条理なお話です。嫌悪感を催す人も多いでしょう。 隣の家で理不尽に虐待が続くお話です。 主人公の少年は恐ろしくて見たくないと思っている反面どこか続きがみたいとも思っており、それが読者の心の闇を暴いてしまうのです。 オススメなど気軽に出来る本ではありませんね。 むしろ閲覧注意とするべきか……

  • 海猫

    相当前から持っていた本だけど内容が劇薬らしいのでビビって読み出せすにいた。が、思い切って手を出す。前半はむしろ牧歌的で淡い初恋物語のようで引き込まれる。だんだんとお話は不穏になっていき少女メグへの虐待がエスカレート。状況が煮詰まっていく過程がゆっくりと納得できるように書いてある。虐待する者の心理もある程度、理解できるよう描写してありそれ故に嫌さもキツい。メグに魅かれながらも虐待を止めず加害者にもなれず、傍観する主人公ディヴィッドに感情移入できてしまうのも辛く、読み終わったあと読者としても罪悪感に苛まれる。

  • nobby

    読了して感じるのは空虚…ある1人の美少女への虐待そしてエスカレートする残虐な暴行に対して、憤りや悲しさ・虚しさなど様々な想いが巡るも行き着く感情はやはり無…ムラ社会いや一家の中で追い込まれる恐怖、さらに大人かつ親として絶対権力及び狂気を振り翳されたら逃れようがない…実話に基く戦慄の描写は凄まじい…ただ12才の少年の見聞きしたまま、思ったままの表現故か、不思議に読みやすい。憤怒しながらも夢中でページめくる傍観者な自分も立派な共犯者なのか…冒頭から投げかけられていた“苦痛”を、既に背負わされたのかもしれない…

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