反グロ-バリズム 新しいユ-トピアとしての博愛

グローバリズムが招く恐るべき世界とは何か。自由・平等・民主主義など、手垢にまみれた概念を根底から洗い直し、新たな思想と行動原理を展開する、テロと戦争の新世紀に向けた具体的な提言。

【著者紹介】
ジャック・アタリ : １９４３年１１月１日、アルジェーに生まれる。パリ政治学院卒業後、ポリテクニック（理工科大学校）、エコール・デ・ミーヌ（国立鉱山高等大学院）、ＥＮＡ（国立行政大学校）のコンクール（全国選抜試験）にすべて合格、経済学国家博士の称号を持つ。１９７１年の社会党入党以来、故フランソワ・ミッテラン大統領の側近。パリ第９大学教授、理工科大学教授から、８１〜９１年には大統領補佐官も務めた。ＥＢＲＤ（欧州復興銀行）の初代総裁。当代フランスを代表する論客として、著作物の執筆、政治的活動に余念がない。英国ケント大学、イスラエル・ハイファ大学より名誉博士号を授与される

近藤健彦 : １９４１年生まれ。京都大学法学部を卒業後、大蔵省入省。フランス留学後、大蔵省・国際金融局、外務省・経済局等の課長、大蔵省大臣官房審議官、在仏・日本大使館公使、ジェトロ理事を歴任。現在、立命館アジア太平洋大学の学部長・兼教授。竹下蔵相補佐としての「プラザ合意史」で中央大学法学博士号。著書に『アジア太平洋共通通貨論』（ジェトロ、２０００年度国際公共経済学会尾上賞）など。１９８９年フランス国家叙勲（オルドル・ナショナル・ド・メリット）オフィシエ賞受賞

瀬藤澄彦 : １９４５年生まれ。早稲田大学・法学部を卒業後、ジェトロ入会。フランス留学後、情報管理、国際経済、日本市場調査、企画・予算担当の部局を歴任、その間、アルジェー、モントリオール、パリのジェトロ事務所で所長、次長、その後、パリのフランス経済財政産業省・対外経済関係局に出向勤務。現在、ジェトロ主任調査研究員。２００１年度フランス国家叙勲・シュバリエ賞（対日ビジネス・キャンペーン）受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）